「予備自衛官補」の訓練、ど素人が受けた驚く感想 「仕事のスキル」と共通点が多く…超意外な発見

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起床から就寝まで、食事も訓練も風呂もスケジュールは全部決まっていて、タイミングは同部屋の人たちとすべて一緒どの服装かも決まっている

食事のメニューも1つだけ。「選択の自由」はほぼない

食事のメニューも1つだけで、ご飯をよそう量とドレッシングやお漬物を自分で決められる以外は「食事を残す」という選択肢しかなく、「選択の自由」はほぼない

本来こだわりが強く「他人に何か決められるより自分で何でも決めたい」と思う筆者にとって、他人から統制され続ける訓練生活は強いストレスになるように思われた。

予算が全国一律なため、物価高の都市部ではなかなか美味い食事の食べられる駐屯地が少ないと聞いた(写真:筆者提供)

結婚して20年以上になる家人も、こだわりが強く個人主義的な筆者は「絶対訓練に耐えられないに決まっている」と断言していた。

だが、ふたを開けてみると、自衛隊での究極の集団生活にフィットし、不自由さがむしろ爽快にすら感じられたことに、自分自身とても驚いた。

期待も想像もまったくしていなかった、この不可思議な爽快感はどこから来たのだろう。ずっと理由を考えているうちに、次の「2つのこと」に気がついた

【1】「過剰な選択と決断」は強いストレスだった 

こだわりが強い自分は、無意識のうちに日常の非常に多くの些細なことまで膨大な数の選択肢を準備してどれを選ぶかを毎回毎回決断していたが、実はその「過剰な選択と決断」は強いストレスだった

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