腸の名医が「バナナ腸活」を本気で提唱する理由 「これなら続けられる」という基準で選ぶべき

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ただ、単純に量でみると、ごぼうのほうが不溶性も水溶性(発酵性)も食物繊維の量が多いです。また、特に、ふかしてから冷やしたじゃがいもなどには、バナナよりもレジスタントスターチが多く含まれます。

でも、ごぼうを使った料理を毎日考えて作って食べたり、ポテトサラダなどのふかしてから冷やしたじゃがいもを使った料理を毎日作ったりするのは、しんどいですよね。食べ続けられる人は、ぜひ意識して食べ続けてほしいのですが、しんどいと、続かない。続かないと意味がないのです。

より腸活に向いているバナナの食べ方・選び方とは

このように、手軽で取り組みやすいバナナ腸活ですが、食べ方にちょっとしたコツがあります。ポイントは2つ。1つめは、1日2本を摂取することです。

小林メディカルクリニック東京と小林教授の研究グループは、健常な成人男女20名を対象に、1日2本のバナナを摂取した場合としなかった場合の比較実験を行った結果、約半数の方にこのような結果があらわれました。

●副交感神経が優位な自律神経活性促進効果
自律神経が活発に働き、よく眠れてスッキリ起きられます。日中も活発に活動できるようになります。
●腸内環境改善効果
お腹がスッキリして、快適な便通が増え、心身のさまざまな健康効果が期待できます。
●気分改善効果
何もしなくても幸せな気持ちでいられ、穏やかな気分が続きます。
●ストレス改善効果
イライラせず、気分がいつもリラックスしているようになります。
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2つめは、バナナ業界で「グリーンチップ」と呼ばれる、茎の部分に緑色が残っているバナナを選ぶことです。

岐阜大学応用生物科学部食成分機能化学研究室が行った実験によると、バナナが成熟していくにつれて、レジスタントスターチの含有量が減少したという結果が出ています。全体が青めのバナナのほうが、レジスタントスターチは豊富ですが、おいしさと手に入りやすさを考えれば、グリーンチップのバナナがベストです。

私は、このグリーンチップのバナナを、食物繊維とハイパー食物繊維「レジスタントスターチ」を毎日摂取するのに適した、「ファイバー(食物繊維)バナナ」と名付けました。茎まで黄色くなったからといって、腸活効果がなくなるわけではないですが、グリーンチップのバナナを見かけたら腸活のチャンス! ぜひ、継続的に腸活を行ってほしいと思います。

小林 弘幸 順天堂大学医学部教授、日本スポーツ協会公認スポーツドクター

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こばやし ひろゆき / Hiroyuki Kobayashi

1960年、埼玉県生まれ。87年、順天堂大学医学部卒業。92年、同大学大学院医学研究科修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学小児外科講師・助教授を歴任する。自律神経研究の第一人者として、プロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのコンディショニング、パフォーマンス向上指導に関わる。『医者が考案した「長生きみそ汁」』、『結局、自律神経がすべて解決してくれる』(アスコム刊)などの著書のほか、「世界一受けたい授業」(日本テレビ)や「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(TBSテレビ)などメディア出演も多数。

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