腸の名医が「バナナ腸活」を本気で提唱する理由 「これなら続けられる」という基準で選ぶべき

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何が続けられるかは、1人ひとり違います。先ほど、腸を元気にするには運動と食事に気をつけなければならないといいましたが、継続的に運動することは、運動習慣がない人にとっては、新しい習慣を日常生活に加えることになり、いざやってみようと思ってもなかなか難しいものです。

もちろん、筋トレで体を鍛えるのもいいですが、仕事の合間に、こまめに大きく伸びをしたり、座ったまま上半身を左右にひねったりする。

そんな日常生活の隙間にできることからはじめてみてはいかがでしょうか。

ぜひ、あなたなりに続けられる腸にいい運動を見つけてみてください。

「バナナ腸活」にはもう1つのメリットがある

そこで、私がおすすめしているのが、バナナを食べる腸活、名付けて「バナナ腸活」です。

前述したように、どんなに効果がある方法でも、途中でやめてしまえばその努力が水の泡となってしまいます。

その点、バナナなら洗わず、包丁もいらず、皮をむけばすぐに食べられます。持ち運びもしやすいので、仕事先や外出先でも食べられるのです。しかも、スーパーやコンビニなどさまざまなところで売っていて、全国どこでも1年中手に入る。

実は、このように手軽にいつでもどこでも食べられる食材は、そう多くはありません。さらにいえば、バナナは、よく食べる果物ランキングで継続して1位をとるほど、老若男女が味になじみのある、食べやすい食材です。

くり返しになりますが、腸内環境の改善には「腸活を継続すること」がとても重要です。使い勝手の面からも、入手のしやすさの面からも、味の面からも、継続しやすいバナナこそ、本気で腸を整えて元気にしたい人に、おすすめできる食材だと私は考えます。

私が「バナナ腸活」をおすすめする理由がもう1つあります。

それが、バナナは、不溶性、水溶性(発酵性)の2種類の食物繊維を含むだけでなく、このハイパー食物繊維「レジスタントスターチ」を多く摂れるという点です。

主食であるパンやごはんにも、レジスタントスターチが含まれています。
ごはんは冷やすとレジスタントスターチが増えるという話を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

バナナは成熟具合によって、レジスタントスターチの量が異なるので選び方にはちょっとした工夫がいりますが(のちほど説明します)、毎日摂取しやすいそれらの主食と比べると、より多くのレジスタントスターチが含まれています。

次ページ「バナナ腸活」食べ方のコツ
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