アイデアが出ないとき、脳科学的に「散歩が効く」訳 ぼんやりしたり、仮眠を挟んだりするのもOK

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ウォーキング
いいアイデアが浮かばないときにやってほしい行動を伝授します(写真:プラナ/PIXTA)
仕事などでいいアイデアが浮かばない場合、「思いつくまでがんばるよりも、問題から一度離れて、散歩したりぼんやりしたりするのが理にかなった行為」と話すのが、脳神経科学者の大黒達也氏です。いったいなぜなのか。大黒氏が解説します。
※本稿は大黒氏の新著『モチベーション脳 「やる気」が起きるメカニズム』から一部抜粋・再構成したものです。

学習と創造のモチベーションは対照的

これから、モチベーションをコントロールする思考の仕組みについて説明します。モチベーションには利己的・利他的、内発的・外発的、潜在的(無意識的)・顕在的(意識的)など、さまざまに対をなすタイプがあります。

ほかにも、情報を論理的に理解したい「学習」のモチベーションと、新しいものを生み出したい「創造」のモチベーションは対照的なものです。

これらの対をなすモチベーションは状況によって優位に立ったり逆転したりしながら、脳の無意識的な統計学習(身の回りで起こる出来事の統計的な確率を自動的に計算する脳の働き)システムにはたらきかけ、「不確実性のゆらぎ」を生じさせます。一方に偏るのではなく両方のバランスがとれることで適度な「ゆらぎ」が起こります。

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