キャラドーナツが人々を夢中にさせるワケ キーワードは"懐かしさ"と"家族団らん"

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5年程前から「どうぶつドーナツ」を販売してきた実績がある

そもそも同社では5年程前から「どうぶつドーナツ」を販売してきた実績があり、日本アニメーションから注目されるきっかけとなった。

毎年夏休みに子供向けに開催している「こんなドーナツあったらいいな」コンテストの優秀作品をドーナツにする試みから始まったのだそうだ。今はパンダや猫、犬、カエルなど、その種類は「数えきれないぐらい」(北野さん)あるが、ショーケースには30~40種類ほど並べている状態とのことだ。

懐かしいアニメと懐かしい味の出会い

キャラクターとしても魅力があり、絵本に出てきてもおかしくないほど表情豊かなどうぶつドーナツはネイチャードーナツと並び、同社の看板商品となっている。オーダーメイドにも応じているそうで、たとえばペットをドーナツにして欲しいという依頼もある。

それらのノウハウを投じ、さらに「フランダースの犬」の登場人物、ネロやアロアといった「人物への挑戦」という新たな工夫を加えて表現したのが今回の世界名作劇場ドーナツ。小さな子供を持つお母さん世代、当時アニメを見ていた世代、さらにその親世代と、幅広い年齢の人たちが購入していくそうだ。

「もともと『懐かしい味』が当社のいちばんの魅力だと思っています。その意味で、今回のコラボはぴったりだったわけです。名作劇場ドーナツが、家族だんらんのきっかけづくりになってくれればうれしいですね」(北野さん)。

暖かく、懐かしい世界観をスイーツで表現するのは、簡単なことではないだろう。子供の頃の思い出とは誰にとっても特別なもので、下手をすればキャラクターのイメージを壊し、アニメのファンをガッカリさせてしまう可能性もある。世界名作劇場とのコラボは、「お母さんの味」を守りながら、安心できるおいしいスイーツを提供し続けてきた同社だからこそ実現できたことかもしれない。

圓岡 志麻 フリーライター

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まるおか しま / Shima Maruoka

1996年東京都立大学人文学部史学科を卒業。トラック・物流業界誌出版社での記者5年を経てフリーに。得意分野は健康・美容、人物、企業取材など。最近では食関連の仕事が増える一方、世の多くの女性と共通の課題に立ち向かっては挫折する日々。contact:linkedin Shima Maruoka

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