シロノワール!名古屋スイーツのド迫力 中野駅そばに、あのコメダがやってきた
名古屋発のフルサービス型喫茶店チェーン、コメダ珈琲店が6月27日、都内29店目、中野区では初の店舗をオープンした。東京・中野の駅前ロータリーに面する、丸井中野店だ。
コメダの客層は一般的に、「朝=年配客、昼間=ランチ目的のビジネスパーソン、昼下がり=主婦層」というように、さまざまな年齢層から構成されるが、丸井の客層に影響され、主婦客が多いという。営業時間は他店と同様、朝7時~午後11時。朝が早いのが特徴だ。
なぜ、コメダは東京でも順調に多店舗展開をできているのか。その人気の秘密を探っていこう。
迫力のシロノワール
コメダといえば、飲み物にトースト、ゆで玉子などが無料でついてくる“名古屋流”のモーニングサービスが有名で、今や東北から九州まで、572店舗(6月末現在)を展開している。
なかでもコメダの代名詞として知られるメニューが、人気スイーツの「シロノワール」だ。1977年の本店がオープンした年より販売されている長寿商品で、温めたデニッシュパンの上にソフトクリームをのせ、お好みでシロップをかけて食べる。異なる温度、食感を合わせたところに意外性が感じられるスイーツだ。
シロノワールという商品名も、スイーツの特徴を体現している。パン生地の黒とソフトクリームの白、そして温と冷の対比を表すものとして、創業者である加藤太郎氏により名付けられたという。そのままなら“シロクロ”だが、敢えて “ノワール”とフランス語を使用して洒落た。ダジャレ、というと言葉が悪いが、こうした言葉遊びが商品名に加えられているところも、“コメダらしさ”を醸し出すブランド力をつくりあげている。
売れ行きなどの数字情報については開示していない。しかし、コメダ経営管理部の清水大樹さんによると、「おかげさまで大変好評を頂いております」とのことだ。だがその人気ぶりは、シロノワールのアレンジ商品が存在することでも察せられる。本元のシロノワールは直径約16センチメートルで値段が590円。たいていのお客が、2~4人でシェアして食べるという。
そこで小さいサイズもラインナップ。390円のミニシロノワールだ。1人で気軽に注文できる大きさで、サンドイッチなどの後にデザートとして食べるお客も多い。また、同社が別業態として展開する甘味喫茶「おかげ庵」では、抹茶シロノワール(750円/ミニサイズ490円)を販売している。同じデニッシュパンに、抹茶味のソフトクリーム、黒蜜のシロップを合わせたものだ。こちらではふつうのバニラのシロノワールや、抹茶とのミックスも選べる。
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