日本の企業はなによりも「真面目」であることを大切にする。ところが、それとは対照的に、アップルやピクサー、グーグルのような企業は、なによりも「ユーモア」を大切にすることで、大きく成長している。
スタンフォード大学ビジネススクール教授のジェニファー・アーカー氏と、同校講師でエグゼクティブ・コーチのナオミ・バグドナス氏によれば、ユーモアにあふれる職場は心理的安全性をもたらし、信頼関係を築き、社員のやる気を高め、創造性を育むという。
日本語版が2022年9月に刊行された『ユーモアは最強の武器である』では、ユーモアの持つ驚くべき力や、ユーモアのスキルを習得し、活用する方法が解説されている。その一部を紹介しよう。
スタンフォード大学ビジネススクール教授のジェニファー・アーカー氏と、同校講師でエグゼクティブ・コーチのナオミ・バグドナス氏によれば、ユーモアにあふれる職場は心理的安全性をもたらし、信頼関係を築き、社員のやる気を高め、創造性を育むという。
日本語版が2022年9月に刊行された『ユーモアは最強の武器である』では、ユーモアの持つ驚くべき力や、ユーモアのスキルを習得し、活用する方法が解説されている。その一部を紹介しよう。
陽気で素人っぽい長文の広告
「広告の専門家は、みんな長文の広告なんか読まないと言います」――こんな一風変わった大見出しの新聞広告を見かけたら、思わず目を留めるのではないだろうか。
アメリカが史上最悪の不況に見舞われていた2009年秋、コスメブランド「ベアミネラル」の創立者兼CEOレズリー・ブロジェットが『ニューヨーク・タイムズ』紙に出稿した全面広告は、ユーモアにあふれていた。
有名な媒体に高価な広告を出すなら、ほとんどの経営者は、広告代理店に丸投げしたり、プロのコピーライターのチームを雇ってブランド戦略を練ったりするものだが、ブロジェットは、冒頭の大見出しにつづいて、自身の本心からの言葉を数十行にもおよぶ長文で綴ったのだ。
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