本機にはWindows 8.1が搭載されているが、ご存知の通りマイクロソフトはWindows 10のリリースを目前に控えている。Windows 10はスマートフォンからデスクトップPCまで幅広いコンピュータを対象に開発されており、タブレットとしてのユーザーインターフェイスとパソコンとしてのインターフェイスを切り替えて使える二面性を持つ。本機はそうしたWindows 10の仕様も意識した作りになっているとも言えるだろう。
なおSurface 3には、1年分のOffice 365ライセンスが付属。USB 3.0端子を利用できるほか、Mini DisplayPort、microSDカードスロット、Micro USB端子を備える。無線通信はIEEE 802.11ac/a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0などを内蔵している。350万画素のフロントカメラと800万画素バックカメラも搭載した。
米国では予約を受け付けており、4月1日から直営店のMicrosoft Storeなどに展示している。出荷は5月5日で、5月7日からは世界26の地域でも発売と発表されているものの、現時点で日本での展開はアナウンスされていない。
ただし、関係者によると日本での発売計画も予定されている。キーボードの日本語化や日本仕様のスペック、さらには3G/LTEといった通信機能への対応なども含め、準備でき次第に発表される見込みだ。
では本機は「買い」なのだろうか
本機のスペックを見て、「CPU性能が低すぎる」という人もいるかもしれない。また、iPadに比べるとアプリが少なすぎると語る人もいるかもしれない。いずれの見方も、それぞれに間違いではないが、マイクロソフトはすでに選択肢を消費者に与えている。その選択肢の中で、自分にとってベストな解決策はあるのか、という話なのだ。
もし、タブレット端末と同様の軽快さと、パソコンならではの柔軟性、適応範囲の広さを求めているならば、Surface 3はひとつの回答だ。”ひとつの”というのは比喩ではなく、そのままの意味であるのは、マイクロソフトがSurface Pro3という別の選択肢も用意しているからだ。
もしあなたが、文書スプレッドシート、プレゼンテーションなどの書類作成のリードを取っているのであれば、Surface 3は賢い選択肢ではない。そうしクリエイティブな作業は、よりパフォーマンス、ディスプレイ性能・機能などに優れた製品を選ぶべきだと思うからだ。
しかし、対外的にお付き合いしている企業や社内のコミュニケーションを中心に、書類関係は主にレビューと校正、あるいはレビュー内容を反映した具体的な修整指示などを、いつでもどこでも行いたいというならば、Surface 3の方が適している。軽量でバッテリ持続時間が長く、すべてのWindowsアプリケーションが動作するからだ。
パソコンを、できれば外に持ち歩きたくないのであれば、Surface 3は良い選択だ。実用的な性能やディスプレイを備えるWindowsパソコンとして、Surface 3はもっとも薄くコンパクトな製品だからだ。”これ一台でなんでもできる”と言われてしまうと首を傾げたくなるが、Surface 3は、ある範囲のニーズには的確に応えられる商品といえる。
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