詳細なスペックは記事の終わりにまとめるが、まずは従来のSurfaceシリーズとの違い、また昨年発表されたSurface Pro3との違いを簡潔にまとめることにしよう。
Surface 2との何よりの違いは、プロセッサがARMアーキテクチャを採用するNvidia Tegra 4からAtom x7に変更されたことに他ならない。現時点での単純な比較ができないためどの程度かは差し控えるが、性能面での強化も図られる。しかしエンドユーザーにとっては、通常のWindowsアプリが動作するようになったことが、もっとも大きな進化となる。Surface 2はWindows RTが採用されており、あらかじめインストールされているOfficeや数種類のアクセサリを除くと、使い慣れたWindows用デスクトップアプリケーションを追加できなかったからだ。
また、これまでのSurfaceシリーズは(Surface Proシリーズとは異なり)ペンタブレット機能を備えていなかった。しかし、Surface Pro3と同等のペンタブレット機能が追加されており、256段階筆圧検知機能を備えるペン入力機能を利用できる。Surface Pro3でお馴染みの、ペン側のボタンからノートを取るアプリを起動してペン入力する……という一連の操作をSurface 3でも利用可能だ。より軽量コンパクトであることを考えれば、メモを取る道具としてはSurface 3の方がより適していると言えよう。
キックスタンドの固定位置が3段階に
またキーボードと画面保護カバーの両機能を兼ねるType Coverは、Surface Pro3と同様のマグネットを用いてヒンジ部をロック可能で、タッチパッドの操作性も改善された最新のものに変更されている。
本体を立てる内蔵キックスタンドは残念ながら無段階調整ではないが、3段階に固定位置が増加した(従来は2段階)。
充電をMicroUSB端子から行えるようになったこともニュースだろう。Surface Pro3とは異なるACアダプタとなるが、汎用のUSB充電器をSurface 3の電源として活用できる。
まとめると、”普通のWindowsソフトが動く”Windowsタブレットになり、Surface Pro3で好評だった要素を取り込んだ、軽量で長時間のバッテリ駆動が可能なモバイルに特化したSurfaceということだ。
”iPad Air 2よりも200グラム近く重い”と指摘する向きもあるだろう。確かに、タブレットとしては重い。しかし、その分、すべてのWindowsアプリケーションが動作する、完全なパソコンとして機能する。その点こそが本機の美点と言えるだろう。
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