なぜアップル、MSの新製品はこんなに違う?

新OS、新ハードからみえる両社の立ち位置

10月はPC用の新しいOS(基本ソフト)のリリースが相次いだ。マイクロソフトのWindows 8.1と、アップルのMacOS X Mavericks(マーヴェリクス)だ。両社とも、それぞれのOSに合わせたハードウェアも発売した。それぞれのOS、ハードの性能をチェックしながら、両社がどういった方向へと歩を進めつつあるのかを考えてみよう。

iPad Airの好評と悪評

iPad Airは「軽い」というだけで、その利用範囲を大きく広げることになりそう。

まずアップルから見ていこう。マーヴェリクスやMacの前に、iPadから見ていく。アップルはスマートデバイスにおける明らかな勝者だ。「保守的になり、自らイノベーションを引き起こそうとしていない」「特別な企業ではなくなり、凡庸な企業に成り下がった」と批判する声もあるが、今のアップルの支配的な立場を考慮すれば、妥当なやり方だ。自ら勝利の方程式を壊す必要などないのだ。

111日発売のiPad Airは、まさにそうしたアップルの姿勢を表現した製品といえる。 数字で見ると、iPad Airは画期的な製品だ。通信機能のあるセルラーモデルの重さはわずか478グラム。前世代に比べ184グラムも軽くなった。まったく機能性を下げず、むしろ性能を向上させた上で薄く、小さく、軽くしている。 アップル自身が訴求しているように、この体感差は決して小さなものではなく、iPadという製品の適応領域も広げるだろう。多くの既存のiPadユーザーは、その軽さと薄さだけで十分に買い替える価値あり、と考えるだろう。

同時に、厳しい批評もある。iPad Airは従来の改良品でしかなく、ユーザー体験がほとんど変化していないという指摘だ。これもまた事実である。しかし、タブレット市場において有利な競争ルールを作り上げているアップルが今の優位性をさらに強化するための製品が、iPad Airと言えるのではないか。ハードウェアが軽量化したことで適応範囲が広がり、タブレット利用者の幅を広げ、プラットフォーム全体のエコシステムを拡大・強化する製品になっているのだ。

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