なぜアップル、MSの新製品はこんなに違う? 新OS、新ハードからみえる両社の立ち位置
インテル製プロセッサを搭載し、よりPCに近い位置付けのSurface Pro2も、バッテリ持続時間が30%以上改善しており、パフォーマンスの向上とともに魅力的な選択肢になっている。
このようにSurfaceシリーズは大幅な改善とともに実用性が上がり、Windows 8.1がWindows 8で積み残していた問題をかなりの数、解決したことで普及への道筋が見え始めているようには思う。
来年春にはWindows XPのサポートが終了し、企業ユーザーを中心にWindows 8.1への移行も望めるだろう。
Surface2は「PCを持ち歩く気はしないが、タブレットならいいかも」と思っていたのに、やっぱりタブレットでは全ての問題を解決できない、とのジレンマを抱えるユーザーに向いている。SurfaceにはiPadほど多くのアプリはなく、多数のサードベンダーが作るアクセサリもない。Windowsという名称だが、これまでのWindows用デスクトップアプリは一切動作しない(もっとも、これは他のタブレットも同じだが)。市場シェアはまだわずかで、世の中をリードするようなクラウド型サービスが、真っ先にSurface用Storeアプリを出すこともない。
マイクロソフトのコンセプトを享受できる
しかし、それでもiPadとノートPCの間で移ろいながら、結局、どちらがいいか、腹を決めかねていた方には、Surface2はピッタリの製品だ。従来機にあったパフォーマンス不足やWindows 8の機能がこなれていなかったことによる使いにくいさが改善され、本来、マイクロソフトが目指しているコンセプトをストレートに享受できる。
機能面を見ても、これまでに企業向けに積み重ねてきたWindowsの改良は、Windows 8.1ベースのPCでも、またSurface2のようなARM搭載タブレットでも生かされている。
まずは企業向け市場におけるPC用基本ソフトで、しっかりと足場を固め、スマートデバイスに足下をすくわれないようにする--。課題は多いが、しかし足場とする場所が決まってくれば、次のステップとして反撃の手も見えてくることだろう。
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