入院にともない、さまざまな検査を実施すると、糖尿病も心配される状況でした。帯状疱疹は改善して退院した後も、糖尿病治療のため減量を続ける必要があり、管理栄養士から食事指導が行われるとともに「スマート外来」のダイエットプログラムを実行していただくことになりました。
減量を開始するに当たり、Kさんには毎日体重を量って記録してもらいました。減量期間は3カ月と決めて「短期的」に実践することが大切です。そして、次の3カ月間で減量後の体重を維持できればOKです。ダイエットは一生続けるものではないからです。
また、「体重を量ること=現実と向き合うこと」です。1日単位で体重が増えた、減ったと一喜一憂する必要はありませんが、1日1回でも今日の体重と目標の体重を意識する時間を持つことで、自然と食べ方が変わっていくものです。
Kさんが計測を開始したときは、身長175.6cmで127.9kg。体脂肪率は34.9%。中程度の脂肪肝も見られました。
「キャベツ」と「豆腐」を食べ、体重がマイナス30kg
Kさんは自分で調理した経験も時間もなく、栄養バランスを考えながら食事を作るのは難しいと思い、ダイエットをする人向けの、糖質やタンパク質などの栄養が管理されたおかずが届く、冷凍の宅配弁当サービスの活用を開始されました。頼れるものに無理せず頼るという判断は、とても賢明です。
一方で、自分でできることはきちんと実践されました。それが、「キャベツ」と「豆腐」を食べることです。朝食はスーパーやコンビニで袋入りで売られているせん切りキャベツと、豆腐1丁の定番化。調理はせず、キャベツにはドレッシングを、豆腐にはしょうゆをかけて食べたそうです。
昼食と夕食はおかずのみの宅配弁当に、キャベツやレタスのカット野菜と豆腐を加える献立。ご飯を炊くのは面倒だったこともあり、そのまま食べられる豆腐をご飯代わりにされました。宅配おかずはトマト煮込みハンバーグやしょうが焼き、鮭の塩焼き、チンジャオロース、とり肉と根菜の煮物など、毎日メニューが変わるので、飽きずに続けやすかったとおっしゃいます。
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