医師が推奨、肝臓脂肪をゴシゴシ落とす「2大食品」 ダイエット成功者が実際に食べていた食材とは

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外出先でのランチは、サラダチキンやおにぎりをコンビニやスーパーで購入することもありましたが、蒸し野菜は自宅から持参。理由は、生野菜よりも蒸し野菜のほうが量を食べやすかったからだといいます。野菜をしっかり食べることで毎日快便になったことも、スムーズな減量を後押ししたようです。

Iさんは減量を開始して1カ月で4.4kg減。3カ月で7.1kg減、6カ月ではマイナス16.3kg。その後、整形外科の医師より目標にするように言われていた20kg減もクリアし、現在に至ります。今では歩くことが楽しく、毎日1時間ほどウォーキングをするのが日課になったそうです。

「キャベツ」と「豆腐」でやせる理由

巷には「◯◯だけダイエット」という触れ込みで単一の食材が紹介されることもありますが、1つの食材だけで健康的にやせることはできません。とはいえ、ダイエットに成功した人が食べていた食材として「キャベツ」と「豆腐」を挙げる人は多いです。

キャベツには豊富な食物繊維が含まれるうえ、健胃成分として知られるビタミンU(別名:キャベジン)には、肝臓脂肪の代謝を促進する作用もあります。せん切りをそのまま食べてもよいですし、加熱すればカサが減って量をとれるので満腹感も得やすいです。ぜひ、減量をサポートする食材として、食卓に取り入れる習慣をつけてください。

豆腐は言わずとしれた大豆の加工食品。植物由来のタンパク質が豊富で、豆腐1/3丁(100g)で約7gのタンパク質を摂取できます。糖質はほぼゼロです。緩やかな糖質制限を行う上で、もってこいの食品のひとつです。冷奴でそのまま食べてもいいですし、みそ汁や鍋の具としてもよいでしょう。

ここでは、豆腐を混ぜて糖質オフする肝臓にやさしいチャーハンレシピを紹介します。

豚肉とチンゲンサイの豆腐チャーハン
(材料:1人分)
豚こま肉……100g
もめん豆腐(水切りしておく)……1/2丁(150g)
チンゲンサイ(1㎝幅に切る)……1株
ご飯……70g
サラダ油……大さじ1
A
しょうゆ……小さじ2
塩・こしょう……各少々
かつお節……1/2袋(2g)

(作り方)

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1 フライパンを熱して油を入れ、豚肉を炒める。肉の色が変わってきたら、チンゲンサイを加えてさっと炒める。

2 ご飯と手でくずした豆腐を加えてパラパラになるよう炒め、Aを加えて調味する。

ご飯を半量にする代わり、豆腐を加えることでボリュームも大満足。糖質オフ&タンパク質アップもかなって一石二鳥です。

尾形 哲 肝臓外科医

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おがた・さとし / Satoshi Ogata

長野県佐久市立国保浅間総合病院外科部長、同院「スマート外来」担当医。医学博士。1995年神戸大学医学部医学科卒業、 2003年医学部大学院博士課程修了。パリ、ソウルの病院で多くの肝移植手術を経験したのち、2009年から日本赤十字社医療センター肝胆膵・移植外科で生体肝移植チーフを務める。さらに東京女子医科大学消化器病センター勤務を経て、2016年より長野県に移住。一般社団法人日本NASH研究所代表理事。2017年スタートの「スマート外来」は肥満解消と脂肪肝・糖尿病改善のための専門外来。『肝臓から脂肪を落とす食事術』(KADOKAWA)は現在9刷。また、オーディブル版も発売中。

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