新規事業を模索するなかで、スタートアップ企業に興味を持ち始めます。スタートアップを見ているうちに、「この事業はどうやって立ち上げたのかな?」や「このサービスはそんなに面白くなさそうなのに何でこんなに売れているのかな?」と、興味が尽きなかったのです。
ちょうど、自分が部長を務めていた新規事業開発の部署がなくなることになり退職。フリーランスとして「レンタルCTO」というサービスを始めました。これは、日給3万3000円で「残業代なしで自由に使ってください」というサービスです。とりあえずフリーランスになりましたが、「興味があるスタートアップには関わりたい」と、このサービスを思いついたのです。
こうして、いくつかのスタートアップ企業を手伝い始めることになります。
有名なところでは、Rettyやココナラ、ポケットコンシェルジュが主なところです。そうやって、さまざまなスタートアップに関わるなかで、ポケットコンシェルジュのサービスに本格的に加わることになります。やはり、自分が1社にフルコミットしないと、本当のところは理解できないし、経験にならないと思ったからです。
実際に入社してみると、厳しいことも多かったです。ただ、悩みは一般的な組織にありがちな人間関係などではありません。
スタートアップでは、とにかく事業を伸ばすことが最優先。だから、事業が思ったように伸びないことが大きな悩みでした。一方、楽しいこともあったし、非常にやりがいのある仕事でした。しかし、2年弱ほどCTOを務めて、私はポケットコンシェルジュを離れることになります。
その理由は、どうしても自分の力で事業が伸ばせなかったことと、そして、飲食の話を「自分事」にできなかったことの2つでした。
したいことをしていたら社長になった
半年ほど自分のやるべきことを考えていました。そこで出した結論が、エンジニアや開発の領域でした。そして起業することにしたのです。
とはいえ、しっかりリサーチをして、事業計画を立ててから始めたわけではありません。
何も考えずに起業してしまった、というのが実際のところです。ただ、目指すべきところは明確にしていました。それは「いかに開発力を増やすか」ということです。この想いは、現在も変わっていません。
数多くのスタートアップ企業をお手伝いしてきて、どの会社もエンジニアの採用には本当に頭を悩ませていました。だから世間のエンジニア不足を解決するために、何か自分にできることがあるのではないかと考えたのです。そして、今でもWebエンジニア養成スクール「RUNTEQ」を通じて、その課題と向き合っています。
私は、そのときにやりたいことに向かって、好奇心のままに動いてきました。それが、後々何らかの形でつながってきたのです。この先も未来のビジョンというより、今やりたいことでエンジニアや起業家を助けていきたいと思っています。
もし、みなさんが仕事に悩んでいるなら、自分の「楽しい」という気持ちを一番大切にして行動してみると、思わぬキャリアにつながるかもしれません。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら