日給3万5000円「レンタルCTO」を始めた男のその後 企業のスタートアップに関わり学んだこと

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Webサービスの開発支援などを行う会社の代表を務める菊本氏が、自由で楽しく働けるキャリアを提案します(写真:y.uemura/PIXTA)
転職が当たり前になった今、「大きな組織の中で、歯車になったような気がする」「将来会社に頼らず、働くためのスキルがなくて不安」といった悩みを持つ悩む20〜30代は少なくありません。現在の仕事にモヤモヤしながらも、どうすればいいかわからない人が増えているのです。
Webサービスの開発支援などを行う会社の代表を務める菊本久寿氏は、25歳までフリーターで、キャリアに関していろいろと迷走してきた人物。そんな菊本氏が現在の職場やキャリアに悩んでいる方々に向けて、自由で楽しく働けるキャリアを提案する書籍『「エンジニア×スタートアップ」こそ、最高のキャリアである』(クロスメディア・パブリッシング)を出版しました。記事では、本書から一部抜粋し再構成のうえ、菊本氏のユニークなキャリアをお伝えします。

ワンルームマンションから上場企業

2012年、それは渋谷のボロボロのワンルームマンションから始まりました。

従業員は3人。1人用のとにかく狭いワンルーム。打ち合わせ用のスペースがないので、トイレの前でミーティングをしていました。打ち合わせが始まるとトイレに行けない。そういう場所から、とあるスタートアップ企業が始まったのです。その企業とは2021年に上場した、個人スキルのマッチングサイトを運営するココナラです。今では売上は10億円、130名以上の社員を抱える企業に成長しています。

私は、ココナラの立ち上げ初期にお手伝いをさせてもらっていました。
創業者である南章行氏は典型的なエリートの道を歩んでこられました。慶應義塾大学を卒業後、日本の都市銀行でアナリスト業務を経験。その後、企業買収ファンドで投資案件に関わりながら、オックスフォード大学でMBAを取得されます。

それと並行して、複数のNPO法人の立ち上げにも関わっていました。こんなエリート中のエリートのような肩書を持っている方が、狭いワンルームマンションで汗をかきながら働いているのですから、面白いものです。ただ、南氏はこの頃から「1人ひとりが活躍できる世界を作りたい。世の中をエンパワーメントしていきたい」と、おっしゃっていました。

会社は大きく変わりましたが、そのビジョンは今も変わっていません。

最初はサークル活動のように始まったココナラですが、スタートアップとして信じられないほどのスピードで成長していきます。小さなワンルームだったオフィスは、普通のオフィスになりました。グレードアップが一番はっきり表れるのが、トイレです。移転するたびにトイレがきれいに、快適になって驚きました。

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