周りに好かれる人が「絶対に言わない」NGな口癖 "信頼を失う人"がやりがちな「会話のタブー」
何よりも大事なのが、「適度なペースで、わかりやすい言葉を使い、適度に筋道立てて話すこと」です。
もちろん、相手がそのテーマについて精通している場合や、相手の頭の回転がおそろしく速い場合は、むしろ余計な説明をすっ飛ばし、専門用語を用い、スピーディに話したほうが、お互いにストレスなくコミュニケーションがとれることもあります。
しかし、相手がよく知らないテーマに関する話や、あなたがさんざん頭の中で考えて導き出した結論をろくに説明もせずに口にしても、あるいは相手がよく知らない言葉を使って早口でまくしたてても、相手はただ面食らうばかりで、まったく内容を理解してもらえないでしょう。
そして相手はあなたのことを、決して話しやすい人だとは思わないはずです。
ゆっくり話しすぎたり、説明が長すぎたりすると、それはそれで相手をイライラさせたり、かえって本当に伝えたい内容が伝わりづらくなってしまったりしますが、つねに「相手はどのような人か(そのテーマについて知識が深いかどうか、理解が早いかどうか、語彙が豊富かどうか、など)」を確認しながら、相手に合わせて柔軟に対応すること。
それが、話しやすいと思われるうえで、非常に大事なスキルです。
その「クイズ」、意外性や有意義な情報はありますか?
もう一つ、何かを説明するときに気をつけたいのが、「もったいぶりすぎない」ということです。
会話や講演などにおいて、「一方的に話すのではなく、節々に質問やクイズを入れる」というのは、相手の興味をひくためのテクニックとして、よく紹介されています。
たしかに、よほどトーク力の高い人であれば別ですが、誰かが一方的に話しているのをただ黙って聞くよりも、質問やクイズを出され、考えさせられたほうが、聞き手の中に「その会話や講演に、自分自身も参加している」という当事者意識が芽生えやすく、話の内容への集中度や理解度は高まるでしょう。
でも、だからといって、やたら質問やクイズを織り交ぜればいいというわけではありません。
会話や講演の中で質問やクイズを出す場合には、
●正解にたどりつけたとき、あるいは正解を知ったとき、相手の満足度が高いこと
が必要不可欠であると、私は思います。