これもやはり、強制加入であるために起こる問題でしょう。PTAが任意加入であれば、やめたい人は事情など明かさずやめられるし(役員を断るときも同様です)、そもそも最初からPTAに加入しないことだってできます。
PTA活動が嫌われる原因はいろいろとありますが、そもそもみんな「やりたいかどうか聞かれていない」というところも大きいでしょう。
入会意思を確認されないまま、子どもの入学とともにPTAに自動入会しているのですから、「やらされ感」を抱くのはある意味当然です。
たとえば、もしあなたが有無を言わさず「釣り」のサークルに加入させられたとしたら、楽しめるでしょうか?(釣り好きな方は、何かほかの、いまひとつ興味がわかないサークルを想像してみてください)
ほとんどの人はげっそりするか、少なくともあまり楽しめないのではないでしょうか。なんでもそうですが、やはり「自分が選んだ」という要素がないものごとは、楽しみづらいと思うのです。
大まかにあげると、ざっとこんなところでしょうか。またここでは詳しく触れませんが、「PTAを退会しようとして嫌な目にあった」という人も少なからずいます。これは強制加入に伴う最も直接的な弊害でしょう。
なお現在、熊本県のPTAでは強制加入をめぐって裁判も行われています。
任意加入を周知したら、みんなやめてしまう?
任意加入の周知に反対する人がよく心配するのは「(周知したら)みんなPTAをやめてしまうのでは」という点です。本当に事情がある人だけでなく、「ただ、やりたくない」という人まで、みんなやめてしまうのでは、ということを不安に感じるのでしょう。
これについては、わたしは「どうかな?」と思います。そこまで悲観しなくてもいいのでは? 「子どもたちのために何かしたい」という親(とくに父親)はいま増えていますし、そう極端に加入率が下がることはないと思うのです。
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