元うつ病経験者が幸せそうな人を見て今思うこと 「ヒーローは一握り」サブキャラで楽しく生きる
うつ病を経験したら、等身大の幸せに気づけた
ボクは22歳でうつ病を発症し、5回の再発を経て現在9年目。その間、自殺未遂も離婚もしたし、投資詐欺で300万円失いました。今も薬を飲みながら、週2のバイトでなんとか暮らしています。
そう言うと、「不幸なやつだな」と思われるかもしれませんね。確かに、うつ病は想像を絶するつらさ。かからないに越したことはありません。でも、どん底から少しずつ回復に向かっている今のボクは、うつ病にかかる前のボクより実は幸せだったりします。
言い換えると、「幸せを感じられるレベル」が低くなったということ。
ボクはこれまでの人生で、程度の差こそあれいくつもの挫折を経験しています。中学の野球部ではずっとベンチ。好きな子に失恋。大学受験に失敗して希望しない学部に進学。なんとかやる気を取り戻して大学在学中に就職したベンチャー企業で、頑張りすぎてうつ病を発症……。
もともと目立つことが好きで、みんなから「すごい」「カッコいい」と言われるような「主人公」を目指していたボク。でも、この世界に生きる全員がスーパーヒーローや勇者になれるわけではありません。そこに気づかずもがいていたからこそ、等身大の幸せを感じとる心の余裕がなく、「なんでうまくいかないんだろう……」といつも悩んでいたのだと思います。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら