元うつ病経験者が幸せそうな人を見て今思うこと 「ヒーローは一握り」サブキャラで楽しく生きる

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昔はボクもそうでした。他人と比較しては「うらやましい」「自分なんてダメだ」と落ち込んでいた。でも今は、他人を情報として捉えるようにしています。イメージは、歴史上の人物。

うつ病で20代全部詰んでたボクが回復するまでにやったこと (サンクチュアリ出版)
『うつ病で20代全部詰んでたボクが回復するまでにやったこと』(サンクチュアリ・パブリッシング)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

「私は織田信長と比べてダメだから死んでやる」と思う人はいないですよね。なぜなら、生きている時代も条件も違いすぎて比較しようがないからです。SNSの中の他人だって本当は同じ。生きている時代こそ同じですが、育った環境も性格も何もかも違います。幸せそうに見えて実は深刻な悩みを抱えているかもしれないし、大きな失敗をしているかもしれません。つまり、比較しようがないのです。

他人を情報として捉えると、自分にとって参考になるデータだけを切り抜いてストックしておくことができるようになります。

たとえば、Aさんが結婚したというSNSを見たとき。以前のボクは焦りや嫉妬を感じていましたが、今は……

1. Aさんと自分は比べられない

2. 育った環境も性格も出会った人の数も違う

3. 比べても意味はない

4. Aさんが結婚できた要因はなんだろう

5. それを知ることで自分の結婚できる確率が上がるかも

という流れで考えられるようになりました。

考えても無駄なことは考えず、自分にとってプラスになることだけを考える。こうすることで心の消耗量はガクンと減り、さらに他人の人生からヒントを得られるようになりました。

手の届かない成功や幸福を追い求めるあまり、自分自身をすり減らし、本来感じられるはずの幸せを逃してしまうのはもったいないこと。世間や他人に左右されず、等身大の人生に幸せを感じられる人がもっと増えたらいいなと思います。村人Aとして生きることにしたボクの人生には、小さな幸せがたくさんあふれています。

デラさん フリーター

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1992年生まれ。愛知県出身。22歳でうつ病を発症し、現在は9年目。うつ病の感覚や気持ちを言語化したり、回復するためのノウハウを発信している。ココナラにて「うつ病彼氏の恋愛相談」の販売実績は200件を超えて高レビュー。サンクチュアリ出版のウェブマガジン「ほんよま」の人気連載「うつ病になった僕が伝えたいこと」が累計200万PVを超える(7記事/半年間の累計PV数)。

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