話題の「気象病」を改善するもっとも簡単な方法 カギは「耳と自律神経」、血行不良には「耳温熱」

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気圧の変化で体調が悪くなってしまうことがありますが、対策はあるのでしょうか(写真:Ushico/PIXTA)
季節の変わり目や、天気の変化により心身にさまざまな不調が生じる気象病。以前は、「気のせい」であるとか「心の問題」として片付けられてしまうことが多くありましたが、最近では少しずつメディアで取り上げられる機会も増え、気象病や天気痛という名前を聞いたことがある方も増えてきたのではないでしょうか。
「相手が天気では、どうしようもない」「我慢するしかない」と考えてしまうかもしれませんが、そんなことはありません。天気を変えることはできなくても、自分の体をコントロールしていくことはできるからです。自分の不調の原因が天気だとわかれば、症状が出る前に予防したり、天気に影響されにくい体をつくっていくことは十分に可能です。
天気痛ドクター・佐藤純氏の著書『1万人を治療した天気痛ドクターが教える「天気が悪いと調子が悪い」を自分で治す本』から、天気が原因で体調が崩れるメカニズムや、不調を予防・改善するためのセルフケアの方法を一部抜粋・再構成してお届けします。

まずは「自分の不調」と「天気」の関係を知る

気象病の症状には、頭痛、めまい、首・肩こり、腰痛、関節痛、むくみ、耳鳴り、だるさ、気分の落ち込みなど実にさまざまなものがあります。それらの病態を総称して「気象病」と呼んでおり、私はその中で痛みを伴う症状のことを「天気痛」と名付けました。

これらの不調は、天気(気圧、気温、湿度)の変化が耳の奥の内耳や自律神経に作用して現れるもので、誰の身にも起こりうる症状です。

まずは、あなたの不調が天気の影響を受けているかどうか、下記のチェックリストをやってみてください。

【あなたの不調は天気の影響を受けている?「気象病チェック」】
下記のCheck1について、当てはまる項目をチェックしてみましょう。
◎気象病Check1
□頭痛持ちである
□首や肩がよくこる
□ひざや腰に痛みがある
□立ちくらみやめまいが起こりやすい
□耳鳴りがすることがある
□以前ケガしたところがときどき痛くなる
□咳が出て、止まらなくなることがある
□手や足に関節痛がある
□理由もなく憂鬱感や不安感に襲われることがある
□気持ちが落ち込み、やる気が起きない
□よくおなかがゆるくなる
□更年期障害の症状がある
次ページ次に、Check2
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