話題の「気象病」を改善するもっとも簡単な方法 カギは「耳と自律神経」、血行不良には「耳温熱」

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ていねいに書こうとすると日誌をつけること自体が苦痛になってしまいますので、内容に関してはメモのような箇条書きで問題ありません。ちょっと時間ができたときなどに、スマートフォンのメモ機能や手帳などに書いてみましょう。

こうして1カ月ほど日誌を続けていると、天気と痛みの関連性が明らかになり、自分のなかでも具合の悪くなるパターンが見えてきます。気象病の症状、とくに急性の痛みをやわらげるためには、薬を飲むタイミングを適切に計る必要がありますので、自分自身の痛みを見える化することにはとても大きな意味があるのです。

気象病対策のカギは「耳」と「自律神経」

気圧の影響を受けやすい人は、内耳のセンサーが敏感なことがわかっています。

内耳は聴覚や平衡感覚をつかさどり、視覚とともに、体が倒れないようバランスを保つための情報を脳へと伝達する役割を果たしています。

たとえば、めまいは内耳に異常が発生しているときに起こりうる代表的な症状のひとつです。気象病の患者さんのなかには頭痛がひどくなる前に、めまいが起きている人も少なくありません。とくに感受性の強い人であれば、天気が崩れる数日前から、めまいが気象病の予兆として現れているほどです。

また、気圧の変化によって症状が悪化する病気のひとつに「メニエール病」があります。これは内耳にあるリンパ液に異常をきたすことが主な原因となりますが、めまいの発作をくり返すようになると吐き気や動悸を伴うようになり、ひどくなると耳鳴りや難聴を患います。そういった深刻な病気へと症状を悪化させないためにも、内耳の異常による原発性(他に原因となる病気や病変がないもの)めまいには気を配らなければなりません。

「天気の変化」と「自律神経の乱れ」は切り離せない密接な関係にあります。内耳にあるセンサーが敏感な人は気圧の変化に過剰反応を起こしやすく、それを脳へと伝える情報がストレスとなり、そのストレスこそが自律神経の乱れを誘発していることがわかっています。

一方で、その情報伝達をストレスと感じなければ、自律神経の乱れは起こりません。極端な話をしますと、そもそも内耳が働かなければ気圧の変化を察知できないので、ストレスとなりうる情報自体を受信しないことになります。

つまり、内耳にあるセンサーの感受性を下げることができれば、それが気象病改善への糸口となっていくことを理解していただけるのではないでしょうか。

ですので、気圧を感じるセンサーである内耳の状態をよくする感受性のコントロールと、自律神経のコントロールをしていくことが気象病対策として有効なのです。

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