話題の「気象病」を改善するもっとも簡単な方法 カギは「耳と自律神経」、血行不良には「耳温熱」

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次に、Check1の不調が現れる、もしくは症状がひどくなるタイミングについて、当てはまる項目をチェックしてみましょう。

◎気象病Check2
□天気が崩れる2、3日前
□天気が崩れはじめたとき
□天気が回復してくるとき
□雨の日
□春になって暖かくなると
□梅雨になってじめじめしてくると
□冬になって寒くなると

Check1でチェックした症状が、Check2のタイミングで発生していたら、あなたの不調は天気の影響を受けている可能性があります。

天気と症状の関係を「見える化」する

自分の不調は天気の影響を受けているかもしれないと気づいた時に、まずやるべきことは、天気の変化と症状の関係を客観的に把握することです。そのために、私は患者さんたちに「日誌」をつけてもらうようにしています。

その症状が出るのは、いったいいつ、どのタイミングなのか?

急性の痛みを未然に防ぐためには、痛みが出てからでは遅いので、「これから痛みが出そう」というタイミングを覚えておく必要があります。

天気が崩れるときに体調を崩すのであれば、はじめに違和感が出るのは雨が降る1時間前なのか、1日前なのか、あるいは2、3日前なのか。

また、多くの人は気圧の下がるタイミングで頭痛などの症状をうったえますが、対照的に気圧が上がるタイミングで体の調子が悪くなる人も一定数います。

こればかりは個人差があるので、やはり自分の体のリズムは自分にしか分かりません。そのためにも痛みを日誌として記録することをオススメしています。

記録するのは、次の6項目です。

①日付
②天気予報
③実際の天気
④気圧
➄痛みを感じた場所
⑥痛みの強さ(度合)

④の気圧を調べるのが難しければ、スマートフォンのアプリなどを活用してみてください。これらに加えて、「薬を飲んだ」、「運動をした」、「ストレスを感じた」など、その日で補足すべきことがあれば、ひと言メモとして残しておきます。

➄の痛みを感じた場所や⑥の痛みの強さ(度合)に関しては、ハッキリした痛みでなくても構いません。なぜなら、めまいや耳鳴り、生あくびといった些細な症状も気象病の可能性を示唆しているからです。

こういった痛みを記録する日誌を1カ月ほど続けてみてください。1カ月を目安とするのは、自分の体のリズムを把握すると同時に、晴れ、曇り、雨、といったさまざまな天気の変化も十分に観測することができるからです。

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