婚活を「最短で終える人」「延々終わらない人」の差 植草美幸✕大宮冬洋が語り合う「婚活の技術」

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東洋経済オンライン「晩婚さんいらっしゃい!」連載を執筆する大宮冬洋さん(撮影:今井康一)

――結婚相談所などの婚活には「仮交際」という独特のルールがありますよね。結婚を前提とする「真剣交際」相手を決める前は、複数の異性と同時並行でデートして構わない、という慣習です。就職活動でどの会社にも「御社が第一志望です!」と言うのと似ていますね。

私の結婚相談所では同時並行する仮交際の相手は3人までにしてもらっています。それ以上の人数だと週に一度会うのも難しくなり、「自分に対して本気じゃない」と相手から思われてお断りをされがちだからです。

同時並行のメリットは比較対象ができること。私は、家族や友人との関係性をはじめとする9つの項目を自己開示しつつ、相手からも聞いてくることを会員さんに課しています。

最近問題になっている宗教についても仮交際中に必ず聞くべきです。まさに十人十色の答えが返ってきます。そのうえで自分に合った相手を選べば、婚約してから結婚式の場所や人数などでもめて破談になることはほぼありません。

婚活に遊びは要らない。結婚してから一緒に遊べばいい

――真剣交際もしていない段階で結婚式の話もするのですか? ちょっと気が早い気がします。

その相手との結婚式という話ではなく、自分の夢として語ればいいのです。私の会員さんの中に「ディズニーランドで結婚式を挙げる」ことを結婚の条件にしている女性がいます。それは絶対に譲れない条件だというのでプロフィールの文章にも書いているぐらいです。同じように、妊活をしてでも子どもが欲しいという人には「時間とお金をどれぐらい妊活に使えるか」を相手にも聞いておきます。

こうした項目をおさえることを忘れて、仮交際の相手と遠出をして遊んでしまう人がたまにいます。水族館でイルカショーを観て楽しかったけれど、相手がどんな会社で何をしている人なのかがわからず仕舞いとか。婚活に遊びは要りません。結婚してからいくらでも一緒に遊べばいいのです。

――婚活に遊びは要らない。至言ですね。でも、お互いに採用面接官のようになってしまうと肝心の感情が動かない事態になりませんか?

9つの質問項目を聞き出していく過程が特に女性にとってはときめきになります。例えば、新居について。どのあたりに住みたいのかを具体的なエリアと理由を挙げながら話し合います。マンションなのか戸建てなのか、賃貸なのか購入するのか。住居費は誰が出して所有はどうするのか。他の項目としては、さきほど少しお話しした結婚式や家事・育児の分担などがあります。

「今日はこれを聞いたから、次はこの項目を聞こう! どんな答えなんだろう」とワクワクドキドキしつつ、相手との結婚生活を具体的にイメージできるからです。逆に、楽しくおしゃべりをしても、将来の話がまったく出てこないような相手とは「会っても仕方ない。時間の無駄」と思うでしょう。本気で結婚したい人はそういうものです。

小さな工夫としては、2回目以降のデートではお互いに下の名前で呼び合うようにしています。ささいなことですが、大人になってから下の名前でさん付けされるとキュンキュンできたりしますよね。

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