婚活を「最短で終える人」「延々終わらない人」の差 植草美幸✕大宮冬洋が語り合う「婚活の技術」

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(撮影:今井康一)

――最後に、これから結婚したい人向けにアドバイスをお願いします。男女別に「これだけは実践して!」というポイントを1つずつ教えてください。

男性は小綺麗になれば何とかなります。髪型、眉毛、服装を変えましょう。外に出て人間ウォッチングをするだけで違います。メンズファッション誌も参考になるでしょう。「もうオジサンだから」はNGワード。いつまでも色気のある男でいる意識を持たないことには婚活の土俵に立つことはできません。小綺麗に変身すればお見合いも組めますし、しゃべり方などは少しずつ直していけます。

女性には優しくなってほしい。特に、長く一人暮らしをして自立している女性は会社帰りにお見合いやデートをするとフラれやすい、という経験則があります。いつもヨロイを着て頑張っているので、無意識のうちに相手を評価したり批判したりしがちなのです。

婚活は仕事ではありません。「知らない、できない」と言っていい。わかりやすく言えば、小学生時代の弱くって、優しくて、ワガママな女の子に戻ってほしい。そうすれば、相手の男性とありのままで向き合えるようになります。

女性はハイヒールやスカートでお洒落をします。歩き疲れやすいし冬は寒さを感じやすい。だから、デート中に「疲れた。寒い」と言っていいんです。相手を批判するのではなく、自分の気持ちに素直になること。それができるようになったら誠実で優しい男性と結婚できるでしょう。

「余計なもの」をそぎおとしてみること

条件面である程度は絞り込んだ複数の相手と会い、その人たちとの結婚生活を具体的にリサーチしてイメージし、誰と結婚するのかを決定。そのうえでお互いの親に会い、同意を得てから「儀式」としてのプロポーズを経て結婚――。植草さんが勧める婚活の流れである。

効率的な仕組みだが、自分も相手も同じ土俵に立っていることは大前提となる。「会ったばかりの他人に家庭の事情などは明かせない」という人にはまったく向いていない。自分に合った婚活方法を選択することが「結婚の技術」と言えるだろう。

一方で、植草さんが最後に話してくれた男女別のポイントはすべての人が参考にできると思った。年齢を重ねていくにつれて、ぜい肉だけではない「余計なもの」が体にくっついてしまいがちだ。あきらめ、プライド、無用なこだわり……。それらは自分を守っているようでいて、実は目を曇らせる原因となり、本当に大事なものを失ってしまったりするのだ。

男性は小綺麗であることを心がけ、女性はプライベートでは優しく素直になる。未婚既婚にかかわらず実践すれば、もっと明るく面白く成熟した世の中になる気がする。

写真左より植草さん、大宮さん(撮影:今井康一)
本連載に登場してくださる、ご夫婦のうちどちらかが35歳以上で結婚した「晩婚さん」を募集しております(ご結婚5年目ぐらいまで)。事実婚や同性婚の方も歓迎いたします。お申込みはこちらのフォームよりお願いします。
大宮 冬洋 ライター

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おおみや とうよう / Toyo Omiya

1976年埼玉県生まれ。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリングに入社するがわずか1年で退社。編集プロダクション勤務を経て、2002年よりフリーライター。著書に『30代未婚男』(共著、NHK出版)、『バブルの遺言』(廣済堂出版)、『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました。』(ともに、ぱる出版)、『人は死ぬまで結婚できる 晩婚時代の幸せのつかみ方』 (講談社+α新書)など。

読者の方々との交流イベント「スナック大宮」を東京や愛知で毎月開催。http://omiyatoyo.com/

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