言葉にするかどうかは別として「あ、この人が言ってることってうちのリーダーが言ってることと同じだ」と気づけることも往々にしてあります。
だからこそ、自分が直接話すのではなく、間接的に周りの人の話を通じて自分の伝えたいことを部下に伝えるようにするのです。
人は同じ話でも、誰から聞くかでその浸透力は変わります。
もちろんリーダーは、「自分で伝えてなんぼ」と思うかもしれません。
しかし、一番の目的は
「部下が内容を理解し、自ら行動に移すこと」
なはずです。
自分で伝わりにくいことは、あえて人を通して伝えるということも、結果的には自身が話して伝えたことに変わりはないのです。
同じミスを繰り返す部下に対してどう話すか?
「何度言ったらわかるんだ?」
同じ失敗を繰り返す部下に対してイライラしたり、頭を抱えてしまうことはありますか?
これも多くのリーダーたちの悩みとしてあげられることかもしれません。
リーダーはしっかりと伝えたはずなのに、部下にはしっかりと伝わっていない。
これは「伝えた」と「伝わった」が食い違っているのです。
多くのリーダー本で
「一度で伝わると思わないようにしよう。わかるまで繰り返し伝えるべきだ」
という言葉を目にします。そういう意味ではリーダーとは本当に根気のいるポジションだなと常々思います。
この悩みを少しだけ軽くする3つのステップがあります。
1つめ。それは
「理解した内容を相手に話させてみる」
ということです。
しっかりと伝えたつもりであったとしても、相手にはそれぞれの理解度があります。
世の中は、一を聞いて十を知る人ばかりではありません。聞いた一をしっかりと理解するまでに時間がかかる人もいます。
だからこそ
「いま伝えたことに対して、どう理解した? 私に言ってみて」
と相手の口から発言するようにするのです。
そうすることで、相手の理解が間違っている場合は、もうちょっとその部分に絞って丁寧に説明するのがいいでしょう。
2つめが「発表できる場所を準備する」ということです。
例えば「この本を読んで明日のミーティングで内容を要約して10分で話してください」と言われると、読書に対する集中力は爆発的に上がります。
多少強引なようですが、人は自分の言葉で伝えるということを課せられたとき、そのテーマに対して真剣に考えるようになるのです。
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