ごみの無法地帯「新宿二丁目」を変えた男性の闘い 洗濯機が不法投棄、山積みになったごみ…

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過去には有料シールが貼付されず背の高さぐらいにまで積まれたいた(筆者撮影)
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みなさんは「新宿二丁目」がどのような場所かご存じだろうか。ゲイバーをはじめさまざまな飲食店が立ち並んでいる。
筆者は2016年の新宿東清掃センターでのごみ収集体験の際に、新宿二丁目について知った。当時、新宿二丁目は大きな問題を抱えていた。分別はおろか、飲食店やオフィスなど事業所からごみを出す際に必要な「有料ごみ処理券」(以下、有料シール)は貼付されず、四六時中ごみが排出されていた。ごみは通りに山積みになり、まさに「ごみの無法地帯」だった。

複数の軽小型車まで出して収集にあたっていた

新宿二丁目を管轄する新宿東清掃センターは、特別に日曜日以外の毎日収集(日取り)を行い、さらに複数の軽小型車までも出して別途巡回して可能な限りごみを収集していた。それでもひっきりなしにごみが排出されるため、手の打ちようがない状況となっていた。

過去には、正月明けの歩道にごみが積まれていた。洗濯機も不法投棄されている(筆者撮影)

しかし、このような惨状を憂えた1人の人物の行動が端緒となり、地域に関連するさまざまな主体が参加する美化活動へと発展した。街のごみの排出が劇的に改善され、見違えるようにきれいな街へと変貌を遂げるまでに至った。

これまでの連載(『ごみ収集の現場から』)では、ごみ収集を担う行政や収集事業者の視点から述べてきた。しかし今回は地域を思う一般人や美化活動に関わった人々に着目し、あらゆる主体が協働して街のあり方を変えていった取り組みを紹介してみたい。

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