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親子で学び直し!「米中対立」は何が根深い問題か 両国リーダーのキャラを超えた構造的な課題

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多くの国民が共産党の支配に納得しなくなったら、じきに反乱が起きて、革命につながります。中国の歴史をみると、革命が起こると前の政権のリーダーたちやその家族は皆殺しにされることが多かっただけに、共産党の幹部たちも必死です。

中国の外交政策はそういう国内の政治的な生き残りのために組み立てられているので、いくら外国で不評であっても大きく変化することは望めないのです。

アメリカは近年、中国との貿易に制限をかけたり、IT企業の製品を締め出したりするなど徐々に態度を厳しくしてきました。なぜ中国がアメリカと肩を並べる超大国になることが許せないのでしょうか。それは、中国にアジアが奪われることにつながるからにほかなりません。

国のあり方に疑念を生じさせるおそれ

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アメリカと中国が世界で並び立つというのは、人口も多いうえに比較的若く、欧米よりも速いペースで経済が成長している東南アジアを含めたアジア全体が中国の影響下に入ることを意味します。

「アジアの世紀」と呼ばれる21世紀でそれを認めれば、中国がアジア諸国から力を吸い上げることで、アメリカを国力で追い越すことになるかもしれません。

民主体制をとらない中国がトップに台頭すれば、建国以来大事にしてきた自由や民主主義といった価値が世界中で廃れ、国のあり方に疑念を生じさせるおそれすらあります。

だから、アメリカにとって中国を抑えつけることが何より重要になっているのです。この路線は2大政党である民主党と共和党のいずれも支持しており、次の大統領選挙でどの候補が当選しても変わることはないでしょう。

日本も含めた世界のほかの国々は、この米中対立の狭間で生き残りを探っていくことになります。世界の国々はいくつかのグループに分類できますが、その中でも国々の戦略は各国の地理的、歴史的な条件によって異なります。

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【G7でも、対中国の姿勢にはやや温度差が】

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