先の読めない会社に欠けている"考え方のクセ" 企業が持続的に成長するために必要なこと
未来を創り出すためにはまず、未来を予測してみよう。
未来創造で必要なのは、分析的・客観的な「予測」だけではない。未来への「妄想」も必要だ。「妄想」とは、フワフワと他人ごと的な「空想」でもない。個人の想いや感情、また個人的な経験を含んだ、主観的な自分ごととしての「妄想」だ。そうした妄想をしたうえで、「未来の顧客と事業環境はこう変わる、こんな競合も登場するはずだ、だから自分たちはこう動く」といった新しい行動を始めよう。
未来を妄想してみよう
ところが未来を妄想せずに、今ばかり見ていると、どうしても「今やっている事業を頑張ります」という行動を選んでしまう。そして5年もたつと、顧客も事業環境も競合も変わるのに、自分たちは昔と同じ仕事を続けていて、どんどん時代の変化に取り残されていく。そんなことにならないように、まずは未来を妄想しよう。そしてそのうえで未来を創り出す行動をとっていこう。
未来の方向を長期的に予測することは、そんなに難しいものではない。たとえば10年後、あなたは10歳年をとっている。日本の高齢化率は31%だ。新車のほとんどは電気自動車(EV)となり、エネルギーは無料近くまで安くなる。また、自動翻訳は日本語・英語・中国語をほぼ自然に同時音声通訳している。インドは著しく発展しているはずだ。
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