頭いい人が実践「思考力の鍛え方」なるほどな方法 「論理」と「ひらめき」を使いこなすのが大切だ
変化が激しいデジタルサービス時代において、日本企業では「能動的に提案することが苦手」「完璧なものを作ろうとするあまり、行動力がそがれる」といった負の側面が目立ち始めています。
この状況を打破するのが「自ら考える力」、すなわち「思考力」だと説くのが、ビジネスコンサルタント兼著述家であり、近年は思考力に関する講演を企業や各種団体、大学などに対して国内外で実施する細谷功氏です。
近著『思考力の地図 論理とひらめきを使いこなせる頭のつくり方』から、思考力の全体像を理解して論理力と想像力を両立するためのヒントを紹介します。(この記事では本書から一部抜粋してお届けしています)
「そもそもの問題」を疑ってみる
思考力を養う上で「疑う心」を持つことは重要となります。「疑う心」の一例として、「そもそもの問題」自体が適切かどうかを疑ってみるということが挙げられます。「答え」つまり結論のほうではなく、「問い」つまり与えられた問題自体がおかしいのではないかと疑うことです。
問題解決をするときのまずいパターンの1つは、「間違った問題を正確に解いてしまう」ことです。解くべき問題そのものが違っていると、うまく解いたとしても、それは有効な解決策になりません。もともと解こうとしている課題に対して一番よい問題を解かなければならないわけです。それでは、どういう場合に解く問題を間違えてしまうかを考えてみます。
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