プロが伝授、株価10倍「テンバガー企業」の発掘法 「四季報データ」を攻略すれば注目企業が見えてくる

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《ブロックJ》損益計算書の重要ポイントがわかる

ブロックJの【業績】には、財務三表のうち損益計算書(PL)を要約したものが記載されています。

損益計算書には、一定期間の収益・費用・利益が記載されるため、これを見ることでその会社が「売上がどれだけ上がったか」「費用を何に使ったか」「利益をどれくらい出すことができたか」を知ることができます。

簡単に言えば、「1年間の成績」です。

ブロックJでは、縦軸に決算の時期を、横軸に売上高・利益等を取っており、時系列にしたがって各項目の数字(金額)がどう推移しているのかを見ることができます。

売上高:会社の成長性がわかる

【業績】のトップに来る項目が「売上高」です。運用の世界では最初に位置していることから、売上高を「トップライン」と呼びます。

売上高は、会社の商品であるモノやサービスが売れた金額の合計で、仕入れ金額や人件費などのコストが差し引かれる前の数字です。

つまり、何も足しも引かれもしていない数字なので、ここを縦に見ていくことで前期から今期、今期から来期へとどういう伸び方をしているか、会社の成長性を見ることができます。

テンバガーを見つけるためには、前期から今期への売上高の伸び率(増収率)、および今期から来期への増収率(予想)がどれくらいかをチェックして、成長性を見るようにしましょう。増収率は四季報には掲載されていないので、自分で計算する必要があります。

増収率は、

 {(今期の数字÷前期の数字)−1}×100(%)

で計算することができます。

テンバガーを狙う場合の目安は、前期から今期の増収率20%以上、今期から来期の増収率(予想)を15%以上とするとよいでしょう。

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