プロが伝授、株価10倍「テンバガー企業」の発掘法 「四季報データ」を攻略すれば注目企業が見えてくる

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

優良企業の営業利益率、目安は「10%」

私は、営業利益率が10%以上の会社を優良企業と呼んでいます。全上場企業の営業利益率の平均は7%程度なので、10%あれば「極めて高い」と言えるでしょう。

会社四季報の達人が全力で選んだ 10倍・100倍になる! 超優良株ベスト30 (SB新書 603)
『会社四季報の達人が全力で選んだ 10倍・100倍になる! 超優良株ベスト30』(SBクリエイティブ)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

ファーストリテイリングの営業利益率は約13%とお見事ですが、上場企業の中には営業利益率50%以上を誇る驚異の会社があります。

それはキーエンス(6861)という会社で、2022年3月の決算データをもとに計算すると、営業利益率は約55%と判明しました。

いかがでしたでしょうか? 

以上のような視点を持ちながら、ぜひ四季報を手にとってめくってみてください。もちろん、一度にすべてを読み切ろうなどと思ったりせず、最初は自分のペースでパラパラと読み進めれば良いのです。読みたい部分だけでも構いません。

まずは、会社の特色や四季報記者による業績進捗・予想コメントなど、文字で書かれた情報を読み、「ここは成長しそうだな」と思う会社を見つけてみましょう。

その後、今回ご紹介したような数値データの攻略法を武器に、総合的にその企業が投資の対象となるかならないかをご自身で判断できるようになれば、あなたの目の前にも、四季報を“投資における宝の書”として自在に使いこなせる道が拓けたと言えるでしょう。

渡部 清二 複眼経済塾 塾長
わたなべ・せいじ / Seiji Watanabe

「会社四季報オンライン」でコラム「四季報読破邁進中」を連載。1967年生まれ。1990年筑波大学第三学群基礎工学類変換工学卒業後、野村證券入社。個人投資家向け資産コンサルティングに10年、機関投資家向け日本株セールスに12年携わる。野村證券在籍時より、『会社四季報』を1ページ目から最後のページまで読む「四季報読破」を開始。2014年の独立後も25年以上継続中で、2022年10月1日には四季報100冊読破。2014年四季リサーチ株式会社設立、2016年複眼経済塾設立。公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員、日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定AFP、国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事