プロが伝授、株価10倍「テンバガー企業」の発掘法 「四季報データ」を攻略すれば注目企業が見えてくる
投資先として、どのような企業を選ぶべきか?
簡単に答えられそうで、実は難しいこの問いに、大きなヒントを与えてくれるのが『会社四季報』(以下、四季報)だ。その四季報を、25年間以上の長きにわたり、毎号欠かさず完全読破し続けている渡部清二氏が上梓した『会社四季報の達人が全力で選んだ 10倍・100倍になる! 超優良株ベスト30』より、四季報の数値データを攻略することによって会得できる、株価10倍も期待できる「テンバガー企業の見つけ方」を紹介する。
※本記事は投資による利益を保証するものではありません。投資に関する最終決定はご自身の判断で行ってください。
「幕の内弁当」の見るべき点
四季報は1ページにつき、2社分の業績・展望などの情報が掲載されています。会社ごとに区切られた四角い枠の中に、数値と文字、両方の情報がぎっしりと並んでいます。
その企業ごとの枠の中には、それぞれ12個の要素が入っています。この部分は、A~Nのブロックに分けることができ、私はよくセミナーなどで、これを「幕の内弁当」に例えてご説明します。
このうち、マストで読むべき数値データはブロックEとJの2つです。
ブロックEは、企業の「財務」に関する欄です。四季報誌面では左上のあたりに記載されています。財務欄は、「株主」のブロックと「資本・時価総額順位」に関するブロックに挟まれた場所にあります。
そしてブロックJには、「業績数字」が決算期ごとにまとめられており、こちらは誌面上では左下に位置しています。
今回はこの2ブロックについて、順にご説明していきたいと思います。
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