2歳の息子と「公園に行くのが怖い」38歳母の心中 近所の公園が辛く15万円もする電動自転車を購入

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でも、大丈夫です。具体的な解決策があります。

秋よ来いさんはぜひ、上に小学生くらいのお兄ちゃんやお姉ちゃんのいる、2人目育児中の先輩ママ(もちろんパパでも良いです)と仲良くなりましょう

1人目の子の子育てというのは親にとっても初めての体験なので、何がその年頃の子にとって当たり前で何がそうでないか、まったくわからないままひたすら手探りでやるしかないのです。だから他の子どもたちがいるような場所に行っても、ちょっとでも他の子どもに迷惑をかけないように、ぼんやりとあるイメージの中の常識をもとに全方位的に気を張らなければなりません。

だけど、2人目の育児となるとちょっと事情が変わってきます。

語弊を恐れずに言うと、1人目の子育て中は2歳も5歳も一括りに同じ「子ども」に見えていたものが、2人目の2歳はちゃんと2歳に、5歳は5歳に見えるようになるんです。

その年齢では何ができて何ができないのか、何を注意すればいいかが、より客観的に判断できるようになるんです。

だから、第2子以降が秋よ来いさんのお子さんの年齢と近い親御さんと、ぜひなんとか仲良くなれるといいと思います。そうすれば先輩たちが、秋よ来いさんの不安に寄り添った上で「そんなこと気にしなくていいよ」と笑い飛ばしてくれるかもしれないし、もしかしたら客観的に見て必要なアドバイスをくれるかもしれません。

一見、とっつきづらい存在だけど…

大体そういう親御さんたちは第1子の育児で人間関係を既にある程度作っているので、公園にもとっくに気心の知れた友人親子とやって来ることが多く、最初は話しかけづらいかもしれません。公園キャリアでいえば古参なこともあり、もしかしたら端々から滲み出る余裕が傍からは威圧的に見えたりするかもしれません。

でもそれは多くの場合、そう見えるだけなんです。もしかしたらそんなお母さんたちが、秋よ来いさんには「乱暴者が来た!」と話しているお母さんに見えてしまっているかもしれません。

だけど私が幼い第2子を連れて公園に通っていた頃、そこはあたかも天使たちの楽園のように見えていました。2歳、3歳が滑り台の順番を守れなかろうが、多少押したり押されたりしようが、そんなことはすべて子猫の毛繕いと同じくらい無害なものにしか見えませんでした

むしろこんなに小さく、足元さえおぼつかないのに、思えば私はその年頃の長男に、ずいぶん高度な振る舞いを要求していたなんだなと、自分の子育てを反省したりもしました。

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