2歳の息子と「公園に行くのが怖い」38歳母の心中 近所の公園が辛く15万円もする電動自転車を購入
紫原さんの回答
秋よ来いさん、こんにちは。
自転車で誰も知っている人のいない公園を目指す秋よ来いさんのお姿がかつての自分の姿と重なって、お手紙を拝見しながら、なんだか涙が出てきてしまいました。
私が最初の子を産んだのは19歳のときでした。私は幼少期から「人生何回目?」と問われがちな異様に落ち着きのある子どもでしたが、そうは言っても我が子を産んだ当時は高校を卒業してすぐ、世の中のことを何も知らない、何もできない子どもでした。
どこに行っても若く子を産んだ浅はかな母親と後ろ指差される気がして、産んでから2年くらいは子育て支援センターだとか、公園だとか、親子がたくさん集まるような場所にはほとんど行きませんでした。世間には厳しく手強い敵ばかりいると思い込んでいました。
どうやったら子どもと安心して生きていけるのか、もういっそ山奥の人気のない場所に家族だけで住むのがいいんじゃないかと本気で考えもしました。
折しも当時はかつての夫の仕事がどんどんうまく行き始めていた頃で、ミーハー心から人工島にそびえ立つタワーマンションの上のほうに住んでいました。地上に降りるにもエレベーターで数分かかり、降りても周辺は殺風景なコンクリートジャングル。海辺なのでいつもやたら強く、湿った風が吹いていました。
そんな環境だから、日に日に気軽に外に出るということをしなくなって、気づけば平日はほとんど子どもと2人、ラプンツェルさながらの自主幽閉状態で過ごしていました。
本当はそんなに意地悪な人ばかりでもないはずなのに、母と子はどうしてこんなに孤独になってしまうんでしょうね。産後のホルモンバランスも大いに影響しているのでしょうが、それにしたって自分がこんなにも恐ろしく感じている世の中に、いずれは自分の子どもが受け入れられなければならない。そうと思うとただただ途方に暮れてしまいますね。
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