激務すぎて「燃え尽きかけた40代」が今すべきこと ここから「人生の登山計画」の立て直しが必要だ
古い体質の組織が嫌になったとき、がむしゃらに働き続けて心が折れてしまったとき、育児に時間がとられ仕事に全力投球できなくなったとき──。
仕事の悩みのない人などいないだろう。でも、自分の悩みを誰かに相談できているだろうか。
ユニクロを運営するファーストリテイリングの最年少執行役員から脱サラし、あらゆる悩み相談に乗ることを事業にする会社を立ち上げた神保拓也氏は、「悩みは自分で解決するものと考える人は非常に多い。でも一緒に悩みに向き合うことで、その人の『登る山』を見つけることができる」と話す。神保氏が仕事に悩むビジネスパーソンと向き合うシリーズを前後編でお届けする。
ハードワークを続ける意味を見いだせない
<メーカーの企画職・Aさんの悩み>
メーカーで働く41歳です。新卒で入社以来、企画職として楽しく働いてきました。プロの職人としては成果を上げたいものの、キャリア志向は高くなく、ほかの同僚と比べて特別優秀というわけでもありません。ただ、ハードワークをこなしてきた自負はあり、今は組織の長としてある程度の裁量を任される立場です。
でも、ここに来て息切れ気味です。今はともかく、この先何を目指すのかわからなくなっています。
マネジメントする一方で、プレーヤーの役割も担い、仕事量は増える一方。社内政治や出世に興味はなく、これから先、心身が擦り切れるほどのハードワークを続ける意味を見いだせません。会社の旧態依然とした体質にも疑問を持っています。妻とは共働きなので、家に帰れば家事育児の分担もありなかなか心身が休まりません。
この先、会社員生活を楽しむコツはあるのでしょうか? それとも思い切って転職したり、独立したりして別の道を歩むべきか悩んでいます。
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