戦争や感染症はいまだ収束の兆しを見せず、2023年を迎えようとしている。混迷の時代を生き抜く上で、武器となる「名著」は何か。第一線の研究者・経営者に厳選してもらった。
会社員がせわしなく行き交う東京・丸の内。11月、ここに店を構える丸善 丸の内本店の人文書エリアの棚で、ロシア・ウクライナ戦争に関連した選書コーナーが大々的に展開されていた。
目立ったのが、古典的な名著だ。プロイセンの軍事思想家、クラウゼヴィッツの『戦争論』、ヒトラーの『わが闘争』、米政治学者、ベネディクト・アンダーソンがナショナリズムの起源について記した『想像の共同体』など、さまざまな切り口から戦争というテーマにアプローチした作品が並んだ。
同店で人文書の棚を担当する澤樹伸也氏は、最近の売れ筋についてこう指摘する。「社会で大事件が起きたときは、古典的な名著がよく売れる。今も、戦争だけでなく新型コロナ禍、国際政治などのテーマに関連した歯応えのある本が売れている」。

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