
新型コロナウィルスが流行してからは、マルクス・アウレーリウスの『自省録』がよく読まれている(撮影:尾形文繁)
日本初の文庫本として1927年に創刊された岩波文庫(岩波書店刊)。文芸・哲学・社会科学・自然科学を問わず、「真に古典的価値のある書」を安価に携帯しやすい形で提供し続けてきた。
その発行部数ランキングには、不朽の名著が並ぶ。累計発行部数でトップに立つのは、プラトン著『ソクラテスの弁明 クリトン』(169万部)。2位は吉野源三郎著『君たちはどう生きるか』(156万部)。
岩波文庫編集長の永沼浩一氏は、「よりよく生きるにはどうしたらいいのか、普遍的な生き方の指針が書かれた名著が読み継がれている」と語る。夏目漱石の『坊っちゃん』や『こころ』など、100刷を超える文庫本もある。
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