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書店に「教養としての〇〇本」が氾濫する時代背景 「ファスト教養」著者のレジーに聞く教養の行末

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「英語やITでは差がつかない」時代の産物がはらむ問題点。

読書する若い男性
現代のビジネスパーソンは周囲と差をつけるために教養を学ぶ(写真:Ushico / PIXTA)

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昨今目立つのが、古典などの文化的教養を仕事で周りと差をつける手段として手っ取り早く学ぼうという風潮だ。『ファスト教養』著者のレジー氏に、その問題点を聞いた。

──書店には『教養としての〇〇』と題する本があふれています。

海外に比べて日本の偉い人は教養が足りない、古典や芸術を学べ、という指摘は昔からあった。だが今の風潮は、普通の会社員が周囲と差をつけるアクセサリーとして教養を身に付けようというものだ。

次ページこの風潮はいかにして生まれたのか
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