まず1つめは、自分が働くうえでの「内的動機」を改めて確認し、明確にすることです。
たとえば、同じ営業職であっても、次のように「働く動機」も千差万別ですし「成果を出す方法」もさまざまです。
・「パワー動機(人にイエスと言わせたい)」の強い人は、「説得話法」を身につけてクロージング力を高める
・「闘争心」の強い人は、「競合社やライバルに負けたくない」という思いで伸びる
・「感謝欲」の強い人は、顧客サービスやきめ細かな配慮によって相手に好かれる(かわいがられる)
このように、単純に「明るいから、営業に向いている」「体育会系の人は営業向き」というわけではないのです。
いまの仕事を「どんな動機で」していますか?
「内的動機」とは、心理学的にその人が内部に持つ固有の特性のことです。簡単に言ってしまえば、「内的動機」=「自分らしさ」という言い方もできます。
「内的動機」は一部、遺伝的な先天的要因も関係しながら、後天的な環境も加わり、「成人になる前にほぼ固定される」と考えられています。
「内的動機」のアセスメントツールによるトラッキング調査で、1000人以上の被験者に対し、25歳から5年ごとにその「内的動機」の再現率を調べてみると、85%以上に達したといいますから、「成人になってからは大きく変わることはほぼない」と考えていいでしょう。
もし自分が働くうえでの「内的動機」が、いまの仕事とまるで合致しなければ「向いている仕事」と言える確率は低くなるでしょう。
逆に、自分が働く「内的動機」が、いまの仕事と合致していれば、それは「自分らしい仕事」「自分に向いた仕事」につながっていく確率が高いと言えるのです。
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