
休職して2年が経過
恵梨香さん(25歳)は、勤務先の市役所でパワハラおよびセクハラの被害に遭った女性。40代の女性の先輩から衆目の中での叱責、無視、陰口、書類を回さない等の被害を受けるも、事なかれ主義の上司らは対応してくれず。また、部署自体もセクハラのノリが染みついており、業務中、飲み会、会社のLINEグループに至るまで、ずっと下ネタで盛り上がっているような部署だった。さまざまな事が重なった結果、恵梨香さんは重度のうつ病と診断。休職して約2年が経過した。
――職場を離れてから、キャリアの考え方や人生観にはどんな影響があったでしょうか。
今私は休職に入って2年になります。最初の頃は劣等感でつらかったですが、今ではもう、「生きてさえいればなんでもいいや」と思うようになりました。もともとポジティブだったというわけではまったくなくて、いろんなことを諦めて、そう考えるようにせざるをえなかったというのが実状です。
大学の同期と比べるとやっぱり自分の現状に悲しくなりますが、学生時代から公務員になるのが夢で、なりたくてなったのにこんな目に遭ったんだから、どうしようもなかったよなって。
がんばって入った大学にがんばって通って、がんばって就活して受かったところでがんばって働いても、結局こうなっちゃうんだって。本当に何もかもが嫌になりました。以前は計画的にキャリアを積んでいくつもりだったんですけど、一度心が折られてからは生きるので精一杯で、それどころではなくなってしまった。うつが回復してきてからも、がんばってまた働こうという気は起きなくなってしまいました。
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