リクナビの長所はリコメンド機能が充実していることだ。エントリーをしていくと、学生個人ごとに傾向が表れる。特定の業界に絞っている、業界よりも企業規模を重視している、勤務地にこだわる、など傾向はさまざまだ。
リクナビではこうした傾向を基に、日替わりで学生ごとに興味を持ちそうな企業をピックアップして送っている。こうした企業の中には、学生自身が気づかなかった企業が多数入っている。
リクナビが数多くの企業の中から、各学生の情報を基にビッグデータで解析して選んだ企業だ。この中から企業選びをすれば効率がいい。そして、企業にエントリーを続けると、エントリー企業を基にさらに新しい企業を紹介してくれる。
また、エントリーの傾向と大学・学部を掛け合わせた企業の一覧も提示している。学生が志望する企業群の中で、内定を取りやすい企業ということだ。建前では選考と学歴は関係ないことになっているが、実際は関係があるのは周知の事実。学歴という要素も加味したお勧め企業の一覧はとても役立つ。
今年の就活は時間がない
リクルートキャリアの岡崎仁美・就職みらい研究所所長は「今年の就活は圧縮スケジュールになっている。昨年ならば12月~3月までに行っていたことを3月~4月に行い、4月~5月に行っていたことを5月に行う感じだ」と言う。就活のペースが早く、スケジュールが詰まっているのだ。
以前ならば、業界・企業研究で試行錯誤している時間があったが、今年は時間の余裕がない。リクナビのリコメンド機能は学生にとって極めて便利な機能だ。
リクナビは学生のためではなく、自社の収益のためにエントリーをあおっている、との批判がある。民間企業であるリクルートが収益を追求するのは当たり前のこと。学生にとっては、掲載されている情報が役立てばいいのであって、リクルートの利益は関係ないことだ。
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