学生の中には、リクナビのビジネスモデルを考えたこともない人が少なくないので、ここで説明しておく。
リクナビは新卒採用企業から掲載料金を受け取って収益を上げている。報道機関の記者など第三者が記事を書いているのではない。厳密に言えば、リクナビの記事は採用広告記事だ。企業にとってネガティブな情報はほとんどなく、企業がPRしたい情報が大きく掲載されている。広告記事なのだから当たり前の話だ。
しかし、虚偽の情報が掲載されているわけではない。今どき、故意に虚偽情報を掲載すれば大問題となり、採用などできなくなってしまう。リクナビは掲載情報の内容については目を光らせている。うそはないが、企業のいい面が強調された情報が掲載されていると割り切って利用すればいいだけのことだ。
リクナビ情報を基礎に企業研究を深めよう
リクナビの記事はわかりやすくまとまっているので、まずここを見ると、企業の概略を理解することができる。それから、その他の資料を読み込んだり、OB・OG訪問をしたりすれば企業研究が深まる。企業のネガティブな面は自分で調べればいい。
リクルートキャリア執行役員の中道康彰・新卒事業本部長は2014年11月に東洋経済のインタビューに対して「リクナビはあくまでもサービス。使いこなしようで変わる。私が言うのはおかしいかもしれないが、リクナビには使われないでほしい」と述べている。
このコメントがリクナビの実体をよく表しているのではないか。リクナビに全面依存するから問題が生じる。就活の主体はあくまでも学生自身だ。リクナビは就活ツールの1つだと割り切って使えば、これほど便利で役に立つものはない。
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