実際、「リモートでは、イノベーションや創造的なアイディアは生まれにくい」というのが、多くの研究から明らかになっています。
これまでやってきた仕事を粛々とこなしたり、部内で意思疎通をしたりという点はあまり支障はありませんが、「部の垣根を越えた創発的なコミュニケーションが生まれない」というデメリットがあるのです。
多くのイノベーションが「オフィスでの偶発的な会話、雑談」など「人と人との摩擦熱」から生まれると言われており、会って話すほうが圧倒的に効率的という場面も多くあります。
リモートでは「理由やアポなしでは、話しかけにくい」ので、ちょっとした声かけは対面のほうが簡単です。
そういった「小さなコミュニケーション」の積み重ねが、連帯感を強め、チームワーク、帰属意識へとつながっていくわけです。
「共に顔を合わせて働くこと」の意義は?
テキサス大学のアート・マークマン教授は『ハーバード・ビジネス・レビュー』の中で、
★離ればなれになるほど、自分の使命感も薄れていく。自分が大切にしている文化を組織に残すためには、同僚と頻繁に関わり、コアバリューを一致させることが重要
★ リモート環境では、ちょっとした疑問や学んだばかりのことを共有しにくく、コラボレーションが難しい
★ 会社の同僚と一緒に過ごすことで、共通の使命を担っているという意識が強まる。他人がゴールに向かって努力する姿を見ることで、他のメンバーや組織との一体感が高まり、仕事に対する満足度も向上する
★ リモート環境では、ちょっとした疑問や学んだばかりのことを共有しにくく、コラボレーションが難しい
★ 会社の同僚と一緒に過ごすことで、共通の使命を担っているという意識が強まる。他人がゴールに向かって努力する姿を見ることで、他のメンバーや組織との一体感が高まり、仕事に対する満足度も向上する
と、「共に顔を合わせて働く」ことの意義を説いています。
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