「親との関係」悩み続ける人に知ってほしい解決法 期待を持たせず、あきらめさせ、従わないと伝える

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親に本心を伝えること、従わないこと、認めてもらえなくても自分の意思で行動することなど、今までやってきたことのないことばかりで「本当にいいのだろうか?」と思って迷い、「親を裏切っているのではないか」と自分を責めてしまうという人は実際にたくさんいます。

そして、「もう少し頑張って説明していたらわかってくれるんじゃないか」と思って、何度もかけあったりしますが、やっぱり否定されて心は傷つき、「どうせ何をやっても無駄なんだ」と落ち込んで、子どものほうがあきらめてしまっていたというケースはこれまでもたくさん見てきました。

このように、新しい行動を起こそうとするときに、幼少のころから言われ、見続けてきた親の言動が、罪悪感や恐怖心となって降りかかり、行動できなくなる大きな要因となってしまいます。

親の領域と子どもの領域には境界線がある

これも小さいころから心をコントロールされてきた影響です。

罪悪感や恐怖心を減らすには、境界線を意識することです。

もし親から価値観を押しつけられたら、「親の言っていることは真実なのか?」「すべてのケースにおいてそれが正しいのか?」「誰が聞いても正しいのだろうか?」と自分自身に問いかけるのがいいでしょう。

もし親から感情を押しつけられたら、「私は本当に親を傷つけたのだろうか?」「私こそ親が生み出した不安の感情を押しつけられているのではないだろうか?」とどちらの領域で生み出された感情なのかを確認するのが大事です。

もし親から責任を押しつけられたら、「それってそもそも誰がすることなのか?」「子どもの私がそれをする責任は本当にあるのだろうか?」「私がそれをして親の自立を妨げはしないだろうか?」と考えてみる方法があります。

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今までのように盲目的に親の言葉に従うことをやめて、自分自身で考えて、判断して、決断することが大切です。

そもそも、親と子どもの人生は別々です。

親の領域で起こっていることは、子どもの領域に影響を与えません。

反対に、子どもの領域で起こっていることも、親の領域に影響を与えません。

ですから、親が言っているような「子どもから傷つけられた、裏切られた」ということは実際に起こってはいないということです。

川島 崇照 おとなの親子関係相談所代表、川島崇照メンタルトレーニング・オフィス代表

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かわしま たかあき / Takaaki Kawashima

1974年生まれ、新潟県出身。家のなかでは日常的に怒鳴り声が飛び交っており、ストレスを抱えた親から毎日のように否定や罵倒を受けていた。そのせいか、いつもビクビクしながら親の顔色を伺っていた。社会人になってから自信のない自分を変えたいと考え、あるとき受けたカウンセリングをきっかけに自分の親の不健全さに気づく。それまでに悩み続けてきたことの原因が見つかった瞬間。自分が回復していくなかで、同じように親子関係で悩む人を救いたいと考え、会社を辞職しカウンセリングを学び始める。2011年にカウンセラーとして独立し、その後『おとなの親子関係相談所』を設立する。 妻と子ども2人をこよなく愛す。

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