親から「縁を切る」と言われても、4回目もきっぱりと断っていきます。
そうすると、親は何をしてもコントロールできないという発想が強くなって、「どうせ言っても無駄だし、自分がつらくなるだけだから」と思い、子どもとの関わりを少なくしていきます。
何をしても従わない子どもを避けようとする親の心理は、あきらめの一歩手前の「拒絶」です。
ここまでくると、親の期待は元の状態と比べて半分以下になっていて、最後の悪あがきをしながら一生懸命に従ってくれていた子どもを忘れようとして、あきらめに変化していきます。
この段階での、あなたへの期待の量は20〜40%程度です。
こうやって、子どもが親に新しい態度を見せていくことで、思いどおりにコントロールできないことを学習した親は、期待を不安に変え、不安を拒絶に変え、あきらめを増やしていきます。
この「4回」をあらゆる場面で見せていきながら、あきらめが勝っている状態を持続させることが重要です。
親の期待はいくつもありますから、そのたびに毅然とした態度を見せて、学習させていきます。
親を変えよう、わからせようとしなくていい
ここで気をつけてもらいたいことがあります。
それは、親を変えようとしたり、わからせようとしたりすることです。
変えたくなったり、わからせたくなったりするときは、親の考えがいかに間違っているのか、子どもの考えがいかに正しいのかを何度も説明して、反省させようとしているときかもしれません。
でもそれをすることは逆効果です。
なぜなら、親は子どもがすぐに行動に移さない姿を見ていて、まだ説得できると思って、期待が減っていかないからです。
親をいち早くあきらめさせるには、傷ついているという気持ちと、もう二度と従うことはないという考えをストレートな言葉で伝え、さらに素早く行動に移すことが大事です。
でも、実際に行動しようとすると、自分がとてつもなく悪いことをしているみたいに感じてしまう人も少なくないはず。
そんなときは罪悪感や恐怖心で身動きが取れなくなっているときかもしれません。
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