中1から不登校5年の母が気づいた「最大の失敗」 自分自身を見つめ,行動を改め、親子関係は激変した

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不登校に悩む母娘
学校に頼れなかった娘の不登校に向き合った彼女に見えた真理とは?(写真:Fast&Slow/ PIXTA)
文部科学省が10月27日に発表した『令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果』によれば、全国の小・中学校における不登校児童生徒数は24.4万人で全体の2.6%となりました。
実際にわが子が不登校になったらどんなことが起きるのか。どうすれば抜け出せるのか。『子どもが不登校になっちゃった!』の著者、ランさんが自身の体験から不登校のリアルとそこから得た教訓を綴ります。

まさかウチの子が不登校になるなんて…

ある朝、娘はトイレで泣き崩れていました。「どうしたの?」と聞いても何も答えず、ただただ泣いていました。翌朝も、その翌朝も、朝になって起こしても、娘は布団の中から出てきませんでした。

それからというものの、娘は、中学1年生の3学期から不登校になり、卒業までの約2年半、学校にはほとんど行きませんでした。

そして、「この子はもう大丈夫」と思えるまで約5年かかりました。

不登校当初の私は頭が真っ白。不登校とは無縁の世界にいましたので、どうして良いのか全く分かりません。

私はまず、担任の先生にどうすれば良いのかを相談しました。学校の先生なら、数多くの不登校の子どもたちを知っているはず。このようなことが起こった時のアドバイスがもらえると思ったからです。

しかし、先生から返ってきた言葉は、

「過去の事例も個人情報だから言えません。しばらく様子を見ましょう」

という表面的な言葉でした。いくら「他の子たちはどうやって回復しているのか?」「親はどうすべきなのか?」色々な相談をしましたが、「見守りましょう」という当たり障りのない返事が返ってくるだけでした。

納得できる答えが得られなかった私は、塾、カウンセリング、心療内科、セミナーなど、藁をもすがる思いで不登校脱出の糸口を探し奔走しました。

学校に頼ることができなかった私が、次に相談に行ったのは、娘が通っていた塾でした。そこでは、私の話を親身に聞いてくれ、不登校の子どもたちの進学の実態や、回復して高校に行った子供たちの事例を聞くことができました。私はホッとし、思わず泣いてしまいました。

しかし、その子たちが具体的にどのような取り組みをして不登校から回復していったのかは塾ではわかりません。

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