中1から不登校5年の母が気づいた「最大の失敗」 自分自身を見つめ,行動を改め、親子関係は激変した

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当時、娘が良くなる方法を模索し、私が最終的に行き着いたところは心理学でした。子どもの心理を理解し、私自身の心を見つめ行動を改めていくと、親子関係は劇的に変わりました。

今、大学生活を謳歌している娘を見ていると、

「今からできることをやっていけば、きっと大丈夫。」

そう声を大にして言いたいです。

実際に、私が行っている「不登校脱出オンライン講座」の受講生の方のアンケート結果でも約86%の方が「子どもがたいへん変わった・変わった」と答えていらっしゃいます。(2022年3月卒業生アンケート結果)

親子の絆を生むコミュニケーションのコツ

不登校になって親子関係がギクシャクしている方は多いと思います。当時、私たち親子にも向こう岸が見えないぐらいの溝がありました(笑)。

親子の良好なコミュニケーションのコツは、「目線を下げて失敗させる勇気を持つ」ことだと思います。

なぜなら私たちは、親だと思うと無意識に「きちんと育てなければならない」と思います。するとどうしても、子どものできていないことに目がいき、つい口出ししたくなるのです。

私がしつけと思い言っていた「〇〇しなければダメでしょ」という声かけは、「あなたはダメ」というメッセージを娘に送っていたのです。失敗だらけの私は、一から子育てをやり直す決心をしました。

そんな私が今でもやっていることで、親子の溝を埋める効果的な取り組みがあります。それは、

「もし、私がこの子の親友だったら何と言ってあげるだろう?」

という視点で子どものことを考えることです。

この視点で娘のことを考えるようになってから、私たち親子関係はぐんと良くなりました。
私の目線がぐっとさがり、娘の言っていることが受け止められるようになったのです。

例えば、「自分はもう終わっている。」そう言う娘の言葉も、以前なら「そんなことないよ!」とすぐ励ます声かけをしていました。

でも、娘の立場にたって考えると、他の子は、学校で、塾で勉強しています。自分は学校に行けなくなって随分と経つし、今さら勉強したってもう遅い。「自分はもう終わっている」そんな風に思って当然です。

そんな風に考えると、「お母さんがあなただったら、消えてなくなりたい…って思うかも」という言葉が湧いてくるのです。

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