中1から不登校5年の母が気づいた「最大の失敗」 自分自身を見つめ,行動を改め、親子関係は激変した

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スクールカウンセリング、不登校の講演会、適応指導教室、フリースクール、子ども専門の心療内科…。

「どうすればウチの娘は学校に行くのか?」

ありとあらゆる所にその答えを探し求めました。

しかし、「これだ!」と思える娘の受け皿はありませんでした。

例えば、学校に配置されているスクールカウンセリングは、そもそも日程が少なく、しかも、不登校児童が多いので予約が取れずカウンセリングが思ったように受けることができません。

「お母さんもカウンセリングに来てください」と言われましたが、予約が取れたのが約1カ月後で「ふざけんな!」と思いました。

親向けの不登校の講演会も参加しましたが、インターネットで調べて出てくるような内容で、私たち親が具体的にどうすれば良いのかわかりませんでした。

不登校を受け入れてくれる公的な適応指導教室は、娘は数回行っただけで行かなくなってしまいました。

なぜなら、適応教室は、電車に乗って行かなければならない遠方にあり、外に出て誰かに会うことを嫌がっていた娘にとっては行くことがやっとでした。

また、適応教室に行くことは、娘にとって「自分は不登校になってしまった」と辛く感じる場所となり2、3回行ったきり行かなくなってしまいました。
民間の不登校専門のフリースクールは、内容は良さそうでしたが、金額が驚くほど高く、私に支払えるような金額ではありませんでした。

子ども専門の心療内科は、「予約待ちが半年後…」という所はザラです。私は一般の心療内科に行きましたが、そこでも待ち時間が2、3時間かかりました。しかも先生と話せるのは5~10分ほど。処方される薬は娘に合わず行かなくなりました。

このように、不登校の受け皿は、公的機関、民間企業も含めてありますが、実際に活用できる機関はないに等しいと私は思いました。

深く傷つく当たり障りのない対応

どこに相談に行っても、「しばらく様子を見ましょう」「見守りましょう」と言われます。

しかし私は「親が何もしないでいることで子どもは本当に良くなるの?」そう思いました。

一向に変わらない娘。死んだ魚の目のように部屋にこもる娘。少しでも学校や勉強の話をすると荒れる娘。私は不安で気が狂いそうになりました。

答えを模索するたびに言われる当たり障りのない言葉は、私にとって、他人事のように扱われる瞬間で、言われるたびに深く傷つきました。

次ページ心の問題は時間が経てば治るものではない
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