上記の添加物に加えて、イチゴの香りを足すために「香料」が使われることもあります。
この場合、当然、「イチゴの香りのする香料」を使うわけですが、この「イチゴ香料」も、みなさんにとっては少々「驚きのシロモノ」かもしれません。
どれだけ添加物を使っても「香料」の1行でOK
多くの人が「イチゴの香料」というからには、イチゴを抽出して香りを取り出していると思われるかもしれません。
しかしそうではなく、「化学物質(添加物)」を組み合わせて「香り」をつくり出します。
「イチゴの香り」を分析すると、約250もの「香り成分」があるといわれています。この香りの主成分を「化学物質」で組み合わせて「イチゴの香り」をつくり出していくのです。
その一例が下記の表です。結構な量が使われていることにビックリする人もいると思います。
乳酸エチル イソ吉草酸エチル アルデヒド
リナロール アセトフェノン バニリン その他
*20種類以上を混ぜることにより、「天然に近いフレーバー」をつくれます
ところが、これだけの化学物質を使っても、「香料」と一言書けばそれでOKなのです。
「一括名表示」といって、「複数の組み合わせによって効果を発揮する場合、詳しい物質名まで表記する必要はない」というような法律があるためです。
今回は「イチゴの香り」について「合成香料の裏側」を解説しましたが、「バナナ」などのほかの香りも、多かれ少なかれ、同じようなつくられ方をしています。
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