まず、家庭で「自家製のイチゴジャム」をつくる場合を考えてみましょう。
家庭で「自家製イチゴジャム」をつくる場合は?
イチゴを洗ってヘタをとり、「グラニュー糖」をまぶしてしばらく置いたのちに火にかけ、煮上がったらレモン汁を入れて、軽く混ぜたら、完成です。
つくり方はそれぞれで差はあるでしょうが、大筋はこんな感じです。
果物を煮ると、中に含まれている「ペクチン」という食物繊維が溶け出します。この「ペクチン」と糖分を一緒に煮詰めると、果実に含まれる酸との作用によって、ゲル化してゼリー状になります。
この「自家製イチゴジャム」ですが、材料は「イチゴ」「グラニュー糖」「レモン汁」の3つだけです。
「グラニュー糖」は、イチゴの4割ほどの重量を加えるのが一般的です。「砂糖」は大量に使うと、保存効果が出ます。日本の伝統的な保存食である煮豆や羊羹なども、この砂糖の性質を利用してつくられています。
レモン汁は「とろみ」と「ほのかな酸味」を加え、変色を防ぎ、保存効果を高めるために使われます。
ところが、先の「使いきりサイズ」をはじめとした「市販の安いジャム」は、この「自家製ジャム」とは、実は「まったく違うつくられ方」をしているのです。
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